御前見納めの可能性あり 龍潭寺井伊家墓域

家にいてド不調に陥っていることが多い傾向にある私は、殊に外に行きたい(墓場をうろつきたい)という衝動にかられます。

 

前回の豪雨の中の地区防災訓練には閉口させられましたが昨日は無風でいい御日和。あいかわらず風さえ吹かなければポカポカの遠州で、今年の温かさは本当にうれしい限りでした。

区の役がありますので、この日は法事も入れず朝からサイレンをスタンバイ。大した用もありませんでした。ジャンバーなど要らないくらいで難なく終了。

 

勿論「寒くならなければ困る」という方は当地にいらっしゃいます。特に今の季節ではダイコンですね。

どちらかの地方では価格が下落してしまい生産調整・・・放棄に至っているとも聞きます。勿体無い話です。

聞くところによると今の価格はスーパーで90円割る所、街道の無人販売所で70円等、「100円割れ」したところではお話にならないとのこと。

 

目安としてはスーパーマーケットで150円/1本が「まぁやっていける」という価格だそうです。レタスもそのあたりとのこと。気温が下がって寒いと思えば一律に「鍋とおでん」に走り需給が好転しだすという「公式」はガチで日本人の習慣として固いところだそうです。

 

また当地名産の干し芋は私の大嫌いな「風びゅうびゅう」を待って製造開始するものですが、それらを商う人にとって風と寒さあっての冬の生活とのことですので、あまり暖冬を喜ぶと嫌味になりかねません。

 

しかしここのところ農家で仕事中に倒れる方の話を相変わらず複数聞いています。

寒中風吹きすさぶ中での就労は「血管」と心臓にストレスを与えるのでやはり寒さというものは健康には良くないとの結論。

野菜の価格下落はキツイですが、皆さんの「血管」の事を考えれば温かい冬の方が最良ではないでしょうか。

 

さて、暖かすぎるという理由か、かなり紅葉が遅れていたようですが、昨日キレイな「赤」を見る事ができました。

日曜日でしたが大河ドラマ決定後、「井伊谷」地元、特に龍潭寺の状況はどうなっているのか目にしたかったのでした。

 

やはりお客さんは明らかに増えているように感じました。

たまたま山梨からの観光バスを見かけましたが観光客は増えていますね。お客さんが訪れれば、拝観が増えますのでお寺の収入も増えそうです。

寺では看板を付け替えたりして、受入れの準備も進めているところは分かりました。

しかしある関係者が言うには浜松市からの予算は井伊谷城の整備に1億円の支出が決まっているのですが「寺は関係ありません」とのこと。

 

お城の整備にそのくらいのおカネの出費は普通に程度範囲と思われますが、意外にその数字だけ見ていると浜松市はケチ?と思ってしまいます。

まぁ今のところあのお城はバンバンお客さんを招くという状況にはないことは確かで、今後かなり腰を入れた整備事業としなくてはならないでしょう。 


そして新情報を一つ。

井伊谷龍潭寺といえば井伊家本家本元の菩提寺で、その墓域には各各墓石が整然と並べられていますが、「近いうち」(年明け~3月頃)にその墓域を封鎖して、入場不可とするという情報を得ました。理由の1番はそういう場合の常套句

1.墓域だから参拝の場てであって観光と化するのはオカシイ

2.大勢の観光客の来場によって墓域の僧侶勤行の場が踏み固められる

ということらしいです。

 

理由はともあれ、墓域通路前に柵を設け、内部への立ち入りを禁止するということとなりそうですのでまだ、参拝されていない方はお早めにどうぞ。

尚、現状お墓参りに拝観料は不要ですので散策も気軽ですよ。

何度もブラブラしていますがそれが嬉しい場所でした。

 

見納めになるかも知れませんの墓石たちのだいたいのところを。

 

墓域には13基+2基の石塔があります。

一見13基のように見えますが、正面の新しい石標の裏側に旧石標が隠れるようにありますので+2となります。

 

まずその石標に向かって左側が井伊家22代の井伊直盛の墓。

「龍潭寺殿天運道鑑大居士」。

永禄三年今川軍先鋒となって桶狭間で戦死したことによって井伊家が最大の危機を迎える事になります。

この事件が無ければ直虎が表に出る事は無かったかも知れません。

向かって右側が井伊家初代の井伊共保です。よって初代共保と22代直盛の二人が中心に鎮座して睨みをきかせている格好になっています。以上が五輪塔ではない石塔。

 

そして入口から向かって右側に6列、左側に5列の五輪塔が並びます。全て同等のカタチで火輪には「橘」と旗印「井桁」のレリーフが見えます。

 

上記画像と前後しますが「左側」⑧の直盛側5基を奥から。

⑨直盛室 ⑩大河ドラマ主役、井伊直盛娘の井伊直虎、「妙雲院殿月泉祐圓大姉」 ⑪直虎の婚約者で今川氏真に殺された23代井伊直親 ⑫直親室 ⑬直親の子で新野左馬之助に匿われた德川四天王の一人24代井伊直政「祥寿院殿清涼泰安居士」です。

 

右側6基の墓石は歴代の古い順に2~4名程度の共同墓となっています。

この中で一番痛みの激しいのが直虎の墓石でした。

 

たくさんの人が来て直虎の墓に触れたりすることになれば痛みも進むでしょう。有名人になると尚更ですが、よくいるのですよ、お守りにするのか土産にするのか、石を削って持ち帰る人が・・・。

立ち入り禁止もしょうがないことかも知れませんね。

古い墓の維持も寺の大切なお役目です。

しかし私はお墓は誰にでも参拝できる場であるべきと思います。

 

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コメント: 2
  • #1

    戦国未来 (火曜日, 29 12月 2015 19:05)

    既に立ち入り禁止になったみたいです。

  • #2

    今井一光 (火曜日, 29 12月 2015 21:50)

    情報ありがとうございます。
    井伊直虎の件、いよいよ盛り上がりをみせている様子ですね。
    井伊谷のお寺さまも年末年始の参拝者の増加を予想して
    閉鎖を早めたのでしょうか。
     貴方さまのブログを拝見させていただきました。
    「井伊に西郷」とはシブ目ですね。
    私の趣向としてはピンポイントな内容でこれからもチラ見させてください。
    私も岡崎周辺には伺うことが多いので
    その辺りをブラつかせていただきます。
    これからも是非情報を提供くださいね。