行けるかな・・と楽観していたものの  真宗本廟

今年こそ拙寺の報恩講が終わったあと様子をみながら京都に向かおうと思っていましたが、どうやら無理っぽいですね。

私の京都方面に向かう条件は

①洛中の面白そうなイベントの企画の有無②平日で時間がとれる日が連続する③天気良好・・が主たるものですが、そもそも私自身の体調が十分でなくてはなりません。


11月に入って以来の変調からの脱出ができないままズルズルと報恩講を過ごし、その後もタイミングを狙ってはいましたが、完全回復に至らずついに11月23日を迎えてしまいました。

その日は京都国立博物館の「琳派京を彩る」と大阪城天守閣で開催の大坂の陣400年記念テーマ展「大坂城戦史」の最終日でした。後者は石山合戦・大坂の陣・戊辰戦争にスポットを当てたもので顕如さんゆかりの品など日頃目にできなそうな品が並べられていたようです。


この晩秋の三連休に寺を空けるわけにはいきませんからその前の数日が勝負だったのですが、その際は不調を引きずっていたわけですね。

それでは、ということで本山報恩講狙いとなったのですがこれももう諦めムード。

どうせなら京都の愚息に必需品を届けにと思いましたがなんと22日に39度の熱を出しタクシーを呼んでもらって休日診療の医院に駆け込んでいました。幸いインフルエンザ等の悪質流行性のものではありませんでしたが、その熱の出方にはあきれ返りまた。私だったら再起不能になりそうな体温です。私はそんな高熱を出した覚えはありません。


さて、真宗本廟(東本願寺)のこの時期の「出し物」と言えば報恩講に決まっています。

さすがに土日は空けられませんので今週の平日にちょこっと出向こうかとも気を入れ替えもしましたが、天気予報は雨予想。

依然100%の体調とは言えず、高熱を出した彼奴に接して、また症状がぶり返すのも利口な行動とは言えませんので完全に諦め宣言でした。


なお、今年の真宗本廟は阿弥陀堂を覆う屋根が取り除かれて、現在工事中の御影堂門を除いてさっぱりと。2012年からの修復工事の完了に伴い阿弥陀堂御内陣に貼られた30万枚に及ぶ金箔の内陣(余間含む)が公開(28日まで)というのは魅力です。

また、修復中の御影堂門内部に鎮座している釈迦三尊像が降ろされていてそちらも拝観できるとのこと。

「一向専念無量寿仏」を標榜する宗旨の本山の門の中にそんな仏さんをこっそり隠していたなんて・・・絶対に行きたかった・・・


大寝殿④への表門として宗祖650年遠忌に建設された亀岡末吉設計の菊の御門。裏側からの図です。①の飾り、渋みある中、カラフルな色味とハート型デザインがなかなかイイですね。

特色としては四脚、切妻造檜皮葺、前後に軒唐破風、木部は総漆塗とのこと。

⑤菊花紋付き御影堂門の真宗本廟の額。⑥御影堂。

空は青くないとつまらないですね。