報恩講のお話も「身体を動かそう」がテーマ

農家もメタメタで愚痴ばかり。

茶農家に見切りをつけてレタスをご夫婦で作っていたある家では、ご主人が倒れたために自分の農地での耕作ができなくなって、奥さんは別の農家に手伝いに出ているとのこと。

家業を続けるに健康というものの維持も必須ですね。

他の農家の方もサラリーマンで厚生年金の方がずっと良かったとぼやいていました。

このように年配者の集まるお寺の本堂内は年金と社会保険と病気の話ばかりです。

「どこの誰が呆けて困った」のお話は皆さん大好きのよう。よってそんな話を聞いた時私は「みんな歩む道だから、フォローしてあげたいね」で締めます。

 

そんなことから当山のイベントは3回続けてお客様を呼んでのお話のテーマは「健康維持のために体を動かす」ことでした。盂蘭盆会の油谷氏、8月の法要の鮫島先生に続いて報恩講のお話というか実演参加型のそれは「年配者用ヨガの基本」でした。

講師は38年間、静岡のSBS学苑でヨガ教室を開催している羽根田三生(M.Hフィジカルクラブ)氏です。

旧姓「今井三生」で父の妹に当たる人、私の叔母です。

 

さすが体の柔らかさもそうですが、コーチング、声の通りは「さすが」と驚き、また合点いたしました。まったく齢を重ねたことを感じさせませんでした。自分がまず動いて、人に見せて教えるという仕事ですからね、自分が健康でなくてはお話になりません。

 

一番驚いたのは両手を皆さんにあげてもらったところを一見し、「前に出て頂けますか?」とある一人の方に「見本」をお願いしました。その方は左右に歪みがある風で上った両手の高さが明らかに左右で違っていました。

それを上っていない方の手のみ、上げたりリラックスさせたりのほんの数十秒のストレッチで両方の手の上げを同じにしたということです。御一同「ほおっ」と声があがっていました。

 

基本は「無理しない」であってオーバーペースは禁物。

一日に何回かに分けて「必ず何かやる」ことだそうです。

色々教わりましたが忘れちゃった方は「土踏まず」がポイント。


仰向けで寝転んで両足をちょっとあげ、左右交代で踵で一方の土踏まずを「撃つ」というヤツが一番簡単そう。

思いついたことを記すに立ったまま足の親指を内側に開いたり、足の小指を外側に開く、また両手首を直角に近く外側に反らすというストレッチは眼精疲労にイイとも。

 

ストレッチは緊張を与えたあとの「緩める」時に効果があると。リラックスしてそれを解き、安楽を体に覚えさせることが大事だそうです。

最後に私が叔母に、基本は「歩行ですね(時に強弱つけて)」と念を押しました。

 

さすがに「報恩講」ですから法要開式前に時間を頂いて、当山で享保九年(1725)に本山で新調した親鸞聖人伝絵四幅についてさわりの部分を解説。

これまでの289回の掛け外しと経年劣化のためボロになっていましたが修理に出していました。

今秋に仕あがってきましたので披露290回目と相成りました。

 

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (月曜日, 16 11月 2015 09:17)

    報恩講ご苦労様でした。
    少しずつ皆様の協力も増えてきたように思います。
    「人徳」もあるでしょう。
    ありがとうございます。
    まだ せきが出ているようですが気をつけてください。

  • #2

    今井一光 (月曜日, 16 11月 2015 23:39)

    ありがとうございます。
    ずっとご自宅にお邪魔してのお取越しは延期させていただいております。
    未だかつて半月以上長引く風邪症状の記憶はありません。
    本当に初期対応は肝心です。
    二日目に「治った」と人様に言いふらし、外仕事を
    半袖でしていたことが思い出されます。「間抜け」にもほどがありました。
    次はもっと臆病になって医者に駆けこんで対応してみたいと思います。