牧之原の深蒸し茶 無量寿 御見知り置き 何卒誼を

恐縮し、また唐突ですが・・・、当山大澤寺でお茶の販売をすることとあいなりました。

これよりおつきあい、応援をいただければ有り難きご縁と存じます。

 

当地の牧之原茶の落ち込みや人口減少等、どうにもなりそうもない現状についてブログにて大層なボヤキ節を記してきた私ですが、ここは一つ口を開けて文句ばかり並べていることもいい加減に飽きてきましたので、少しばかり「攻め」の姿勢でもって何かをして行こうと思いました。

 

どうせやるなら牧之原市が全国に胸を張って提供できる産品の「緑茶」ではなくてはならないですね。

その売上にも一役貢献できて、牧之原の知名度なんてものがあるのなら、それを向上させ、尚且つお寺や宗旨について語れるグッズにもなって、それでいてある程度の収益も期待できるという「言うこと無し」の壮大な夢が籠められるベストな選択だと思っています。

何より日本の文化と歴史の香る品物です。お寺らしくそれでいて、私の生活の中で欠かすことのできない日用品でもあります。

もしダメだったら「自分で飲んじまえ」という考えもありました。

 

ということで自画自賛の商品に仕上がったわけですが、勿論不安要因もありますよ。

色々な方を巻き添えにしていますし、結果蹴躓いて大穴を開けたとしたら(出資者も募りました)恥ずかしいことですからね。まぁ「お遊び(墓場放浪の・・・)延長」くらいの気持ちではありますが。

 

敢えて右肩下がりのその世界に飛び込むというリスクについては私の拙速な動きもあって、総代、世話人会にて危惧の念、各ご指摘を受け、一応の修正をすることとはなりました。

しかしそれも微々たる事で、大筋では私の本意が遂げられることとなりました。

私はまだまだ「緑茶」の市場規模は開拓できると踏んでいます。現状閉塞減少傾向ではあるものの打開策は必ずあって、またその方向性を模索しない限り、牧之原市の「一大メリット」が消えて無くなっていく姿を傍観しているのみなのだという危機感がありました。

 

1.「お寺がモノを売ること」そのもの

2.「それほど寺が困窮しているのか」という疑心

を強調される御意見もありましたが、殆ど追認に近い形で了承を受けて走り出した次第です。

 

蛇足ですが、1は当山に於いては初めての試みではありますが、案外その手の販売を手掛けている寺社は少なくありませんね。

おみくじ、キーホルダー、文具、茶菓等々です。ちなみに画像③は本山の名で販売している宇治茶のパッケージです(大谷祖廟のお土産)。

 

「8月の法要」前後からのんびりとしたペースで試飲会等開催したりして詳細を詰めてまいりましたがその企画もいよいよ11月8日の当山報恩講日中法要にて檀家さん御一同に正式お披露目となります。

当山本堂を前面にしたパッケージ、本品100g画像①とサンプル10g画像②は既に納入済で、7日はチラシも完成して用意万端、8日を迎えることになりました。裏面には御本尊もお出ましいただいています。

境内寺楽市でも婦人部の皆さんが試飲と即売会を行うことになっています。

 

ブログにて昨日の「勝色」、一昨日の「海松色」と二つの色について記しましたが、この海松色が「無量寿」の緑茶の色、そしてパッケージが「勝色」です。

茶の色はともかく、パッケージを「勝色」(濃い紺)としたことに皆さんには相当の違和感があったようですが、これも私の趣味的感覚を押し通しました。普通はお茶のパッケージといえば「新鮮」さをアピールして白系か明るい緑が基調です(サンプル10gはアルミ素材への印刷で紫がかってしまいました)ね。

「勝色」は暗みがお茶のパッケージとして相応しくないという意ですが、他の多くの茶葉とパッケージから「差別化したいのでこうする」と説明しました。自分的にはそれ以上の理由がありましたので少々強引に進めています。

 

真宗門徒の教えに「勝」と「差別」はありません。

「同朋」こそが当流の教えですね。しかし、「遊び」と雖も、一旦その品物を提案したからには販売の実績を積み上げる事が一大事。婦人部の経営とはいえ、大いに私の主観で動いていただいております。

よって縁起担ぎは元よりいたしませんが、「勝色と差別化」は必須だったわけです。

勿論、中身の茶葉もこだわりがあります。檀家さんのお茶屋さんに依頼して各種牧之原産茶葉を用意、飲みまくりました。

選定は夏でしたので苦痛にはなりませんでしたが一時は昼夜お茶の飲み比べで明かして満腹になったものです。

その味の感覚を皆さんと吟味し、最終的には複数の製茶のプロの意見も聞いて、この茶葉に辿り着いたというわけです。

 

 

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販売者は婦人部でお寺の経理とは別となります。