石灰山は新生代は海の底から隆起 当寺の墓は土の底

今年のお取越しもそろそろピークを越えて報恩講を迎える用意を進めています。

進めるといっても寺楽市の方は殆ど世話人様や女性陣に頼りっぱなしで私の今手掛けている箇所といえば新墓地の土入れでしょうか。

9月あたりから軽トラで5~6杯は突っ込んでいると思います。

石灰質の砂利を入れますが沈み込みと雨水との流れで何故か少なくなっているような気がしますね。

 

本当に厄介な事で、息子にもこの苦労は味わってもらわなくてはと、山に付き合せて積み込みを手伝わせています。

こちらへ来た当初は「手積み手おろし」など3回程度はケロッとした顔で何とも感じませんでしたが、最近では独りでは絶対に山へ上がろうなど思わなくなってしまいました。

何せ左手の関節周辺が痛くて、スグにへこたれてしまいます。

勿論、降ろしも人任せです。

 

私が積みこんでいる石灰は、一旦工場で粉砕して製品化した粒子の荒い残りかすです。

この山には地権者の許可を得て対価も支払って入っていますが、最近はこの山の素材(石灰)の需要が激減したとのことで、石灰は出荷していないようです。

山の下にある粉砕場は稼働していないようですし、数十年前に聞こえていた、発破(ダイナマイト)は既に使用していません。

数年前にはユンボまで設置されていて、運よく作業員が来てくれた場合などはサクっと積載していただけるということもあったのですが、最近はそのようなハイテク機器も無くなってしまいました。

 

石灰は乾燥性もよくアルカリ性ですので、土壌改良材としたり家屋の縁の下に敷き詰めると効果があるのですが、ダメ(苦労の割に儲けが無い)みたいですね。

 

石灰山(女神山)は相良のランドマークですが、隆起サンゴ礁。

海からは少々遠い内陸にありますが、駿河湾、遠州灘は地震の度に隆起していますが、その積み重ねがコレですね。

地球の歴史からすればそう昔の事ではない「最近」のレベルだというのだそうですが。

 

当寺の墓地は父親が発注したデタラメ工事の結果ですが、今後どれだけ土砂を入れればいいのか考えるだけでメゲてきます。

私だったらとっとと島田地裁に直行するところですが、そんなことさえ考えつかない短気でお人よしの父親でした。

抜本的修復は今ある墓石を一旦撤去して掘削、土を入れ替える作業をしなくてはなりません。たくさんの方々に迷惑をかけたということもそう気にも留めずに工事業者ののらりくらりの対応には悠長にしていたといいます。

 

土砂を入れ続ければいつかは沈下は止まるだろうと、気が向いたら入れて、墓が傾いたら個別に対応が出来ればと思っています。

その手のことを自分でできるのはそろそろ諦めた方がいいかもしれません。石屋さんたちもあの地盤には諦め状態ですが・・・

今、実践していることは一基あたり約6本の鉄管パイプを打ち込んでベースをつくるというやり方ですが、その方法は今のところイイ結果が出ていますね。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (木曜日, 23 10月 2014 08:41)

    ありがとうございます。
    私など週一での墓参りで何となく石灰が増えたような・・・
    そのくらいの程度でしたが、やはり増えていたのですね。
    腰、手首等ご用心ください。
    木の上へ登ることも十分ご注意をお願いします。

  • #2

    今井一光 (木曜日, 23 10月 2014 18:09)

    ありがとうございます。
    ムキにならずのんびりやっていこうと思います。