他人事だから面白い?  私は毎度同じ轍を踏む 

結石対応手術、「体外衝撃波結石破砕術法」ESWL「4000発」は功を奏しておかげ様で快癒です。16日に榛原病院で検査完了です。

 奥の墓道など、施術2日目の私の絶不調を報告するに、2度3度の追加施術を想定し(8000発でダメなら12000発―トータル)あたかもそれを期待するが如くのうれしそうな様子を一蹴できてこれは上首尾いたって上機嫌です。


 結石治療の「罰ゲーム」は命にかかわらないことなので周囲の親しい人なら、みな笑っていました。

そして今、私が前回と同様、「やってしまった」のが漆のかぶれで少しばかりイラついています。

数日前に連日で行ったみかん山の雑草伐採で被りました。

好天だったため半袖のうえ軍手もはめていなかった私に非がありますが、数年前なら多少の漆などに「反応」は無かったものですね。逆に他者のこの症状に対して嗤っていたくらいでした。

 

 17日は偶然にも午前・午後と殆ど同じ内容の来客。

「愚痴でごめんなさい」「愚痴を聞いてください」と言いながら庫裏の門を叩いた方がいらっしゃいました。

実をいうと私は寺に居て「話を聞いて欲しい」という訪問があるのは最も嬉しく、そしてもっとそうあるのが本来の寺の姿だと思っています。

 

 まだまだ本当の「聞く」というスタンスが身についていず、私のお喋りの方のが勝ってしまうというきらいがあるところは反省点。

参考までに共通のお話の内容は大まかに

①家族のこと、そして自分の事、今の環境

②自戒と愚痴への反省

③私も同様、みな同じ

ですね。

 

 まず「答え」などはありません。

一通りお聞きして、「なるようになれ」「人の気持ちも変わる」ので「時間が解決してくれる」そして何より「愚痴こそ文化」の私の持論を展開、私の愚痴も聞いていただきました。

午後に来訪されたの方は歌が好きでしたので和歌の失恋の歌や、敗者の辞世の歌をあげるまでも無く、「昭和枯れすすき」の歌詞を適当に口づさんで、お終い。


 愚痴は心がバクハツしないための「バルブの開放」ですから「悪くない」、いや適宜すべきこと。

そして、しかし他者からすれば他人の愚痴を聞くことに往往にして「愉快」を感じるものですから、ほどほどに愚痴りましょうと付け加えました。

 

 毎度「愚痴るな!」(仏教の教えにもある!!)と指摘されていますよう、それはそれは私など「いつも」の事で、他者の目や評価など全然気にもしていませんが・・・「自分は平気」などということは良くないことですね。

 

 しかし酒の場などで愚痴が暴走してしまうと別の所にて他者のつまらぬ酒のつまみにもされて、当人自身の人間性をも陥れかねないので場所と表現の強弱について特に「思量して愚痴りましょう」と他者への忠告。愚痴も「わかっちゃいるけどやめられない」ものの一つですね。

 

 さて、これも「他人事」ですが、今俄かに私の興味に昇った事2点。

①スコットランドの独立

②天下の「SONY」の凋落(損失拡大 大赤字)です。

 ①②とも私にはまったく関わりの無いところでどうでもいいといったらどうでもいいことですが、①は「独立」が決定した方のあとの状況がどうなるのかを見てみたいということ、世界にそういった流れへの一石になるとすればどういった影響があるのかも見物で少し楽しみです。

 

 ②は時代の流れを感じます。亡き父親はモノの無い時代を過ごし、その会社の当時斬新な商品とそれらを中心とした盤石な経営に惚れて、その会社の神話というものに乗り、その社の商品でなくてはならないと各種の品を導入していました。


 ところがいつ頃からか「SONYタイマー」なる「伝説」まで生まれ、他社製品も追いつき追い越しその優位性とブランドは陳腐化していきました。

一つの時代の終焉などといったらあの社には気の毒ですが、これも世の流れ、まして人の考えなどもコロコロ変わるものです。

 

 「携帯端末やゲーム」もアタリハズレの浮き沈みが激しいので昔でいう「水商売」のようなものでしょうか。会社凋落の要因は「経営陣の転換の遅れ」とも言われていますが。

安売り合戦で家電では食べていけない世。どうやら堅いのは「車」だけのようです。

 

 画像は私の数ある改善が遅遅として進まない愚痴「ボヤキ」の一つです。他者の「変化」は距離を置いて結構興味本位で俯瞰しているクセに私の周囲に起こる「変化」には愚痴ってしまいます。


 これは残っている本堂の耐震対応で一番ヤバそうな箇所です。これが私の心の奥に[もやもや」を発生させている要因ですね。


 ①本堂背部南側の隅柱のクラック。相当昔からこのクラックはあるようで、かなり前に「やっつけ仕事」で打ったような金具が見えます。いくら何でも次は「もたない」ことは明白。

②は本堂内陣と外陣を仕切る襖の床下部分。現状一番補強すべきと指摘されている懸案部箇所です。補強のため床下から天井まで木材を交差させて立ち上げたらと大工さんがシミュレーションしている様子です。

 

 現状、牧之原市の承認を受けて襖の修理をしていますが、優先順位としてはこちらの方だったかも知れません。

とにかくこの工事を最初から申請していては手遅れになるような気がしてなりません。襖で2年かかりましたし・・・。

「えいやぁ!」で工事着手したい、しかし、後から怒られるのも怖い。ああどうしたものか・・・。襖の裏ですから見えない場所です。やっちまおうか思量中です。

 経費はご安心ください、積立て工事費でまかなう予定です。