「寝ているだけ」の軽口訂正  衝撃波4000発とは・・・

「体外衝撃波結石破砕術法」ESWLについては、大層な最新式の機材の上に何となくじっとして「寝ていれば自動的」にその結石を除去してもらえるような、魔法の機械の如くに思っていました。


 CTにしろMRIにしろあそこの施設に呼ばれて、未だ「目からうろこ」や「半信半疑」のハイテク機器との出会いは数多ありますね。

よって上記の如く、「今回も寝てるだけ」でまぁ「昼寝」でもするつもりで臨みました。


 衝撃波とは、断片的ですが私にはこれまでこの機械について「音」を強調されて聞こえていましたが、実際は「その音」など何も問題はありませんでした。

 変てこなテーブル状というかベットというか真中あたりが半分欠けている台に右半身のガウンを脱いで仰向けで寝かされます。

せり出したアームの先の円形の何かと台の欠けた部分にある何かとの間に「衝撃波」とやらを発生させ、その直線の間にある私の「結石」をやっつけるというシステムであることが分かります。三次元で照射できるよう、その台やらアームやらを微妙に端末で操作できるようになっています。


 ライブの映像が映し出されますが、素人目には何がそれなのか全くわかりませんでした。

医師の「とりあえずはじめまーす」からの第一印象は・・・

殆ど「罰ゲーム」。

ここでその衝撃波というものが背中の欠けた台の何かから発生させられていることが理解できました。


 その特徴あるカンカンという1秒間隔くらいで発せられる音と同時に背中右わき腹を、「でこピン」の如くの弾けたようなスピードで箸状のものの先端で突かれるような「嫌な感じ」が襲いました。

気持ちとしてはその「罰ゲーム」として笑っていられるのはだいたい100回くらいまで。これから小一時間をコレに付き合っていかなければならない境遇に「やれやれ」という気持ちが起こります。


 医師と看護師は「痛み止め注射」を勧めますが、それを打ってしまったら本来の状況が掴めぬと固辞。ひたすら「4000発終了!!」の声を待ちました。


 その際の微痛はだいたい3つあります。

①に直接皮膚にあたる衝撃波②その振動による腰痛とお腹の中の不快③欠けた台の部分にあたるお尻の痛みでした。


 基本的に会話OK!です。

医師は「途中で止めたくなったらいつでも言ってください」とやさしく言いますが、その後で「途中でやめたらこんな高額医療、勿体無いですよ、無駄になります」とも。

その「変な痛み」もそうですが「高額医療」のお言葉の方に言葉を失ってしまいました。


 折角の自分の心のゴマ化しと慣れをくじかれるのはその衝撃波にレベルがあることでした。

だいたい4段階程度と記憶しています。小・中・大・特大といったところでしょうか。


 医師はどうにか有効な施術にするため衝撃波のレベルを上げることになります。私も「2度3度の再チャレンジ」の余裕も無ければおカネもありませんので医師の「あげますよ」という問いかけに「どうぞ」という他はありません。2段目に上げる時は躊躇してここでも一瞬言葉が出ませんでした。


 そのレベルが上がるたびに(明らかにその強さの差を感じる事ができます)「やれやれ仕方ない」と苦笑しながら体と心を「慣らして」いきました。しばらくすると照射角度を変えたせいか痛みの質が微妙に変化してこれまでの神経をつつくような感覚から解放され、居眠りまで出るようになっていました。

おかげさまで終了、事前に記されていた諸症状が発生していました。まったく体の中で何が起こっているのか狐に摘ままれているような気がします。


 成否の判定は中旬の検査にて。58140円也。

追加の手術はどうか勘弁してもらえますよう・・・。

「病院は御免だ」という台詞を吐く主人公が好きなくせに病院ばかり行っています。

 先日のCT画像によれば結石の小さいモノもある(予備軍)そうなので今後は余計に水分の摂取を心掛けます。「枕元にペットボトル」を常備しておきます。


  画像は施術台の上から。