「餓鬼どもが 餓鬼に施こす 盂蘭盆会」 今年は

これも言っても仕方ないこと。いつものことです。 

時間の経過がまったく早すぎます。 

あっという間にもうお盆の季節ですね。いやはや・・・ 

坂道を転がるように齢ばかりくってどうもその加速度の

増加ばかりが気になり出しました。

 

 それでは今年の盂蘭盆会のスケジュール

 

712(土曜日)午前10時 盂蘭盆会本法要

 

712(土曜日)午後  7時 盂蘭盆会日没法要

 

815(金曜日)午後  2時 8月の法要

 

 そして815(金曜日)午後  230

 

    鮫島庸一先生講演 大澤寺本堂

 

鮫島庸一先生 <市立御前崎総合病院(内科) 

         御前崎市総合保健福祉センター> 

 

8月の法要(815)の後は恒例の鮫島庸一先生のお話があります。 

そしてその日の夕刻には「さがら灯ろう流し」があります。 

815日午後620分より 

萩間川河口の湊橋から新橋の間です(場所はここ)

 ちなみに事前の相良仏教会の法要(今年の幹事は平田寺さん)には拙寺16代目(予定)出仕させていただきます(拙僧は遠巻きに見学) 

 

 さて、標記は暁烏敏(あけがらす はや)の盂蘭盆を揶揄った句です。 

 

 先代の「初盆は何時ですか?」という声があがってます。

当然ですね。

 

 当地は真宗マイナーの地で他宗の習いが真宗門徒の家庭に浸潤していることと「人と違う」ということを嫌う傾向があるため、お盆の面倒くさそうな飾りはしないまでも、「初盆のお見舞い」については慣例となっているようです。

 

 まして、檀家さんの初盆の際には「はいわかりました」と快諾して法要を取り仕切っている「お寺」の姿があります。

檀家さんの初盆・盂蘭盆会に関して、私は仏縁の一つとして承っていますが、さすがに「ウラバンナー」(逆さ吊り)の古事をベースとしたその法要に関して「門徒寺」が譬え「365日のうちの一つの法縁」と割り切ったとしてもその名で催すことに抵抗がありました。どうしても「現世利益的先祖供養」の景色がうかがえてしまいます。

よって拙寺先代の「初盆」というイベントはございません。

何と言っても浄土真宗とはかけ離れている思想ですからね。これは私の「真宗門徒寺院主宰者」としての考えですので、御門徒さまが「仏縁として」先祖に感謝してお念仏するという姿勢で催されるその法縁に関してはまったく問題なく執り行わせていただきますが・・・。 

不審な方は「盂蘭盆経」について各自お調べくださいますよう。

 

 私はその経典(中国製)に記された「スペクタクル」の演出具合が却って煩悩まみれの利己主義を感じてしまい、言ってみればこの経典こそが、現代のまじない系、脅迫系、占い系、金銭巻き上げ系等各新興宗教のような心理的不安の提供ベースとなっているということを感じざるを得ないからです。

 

 要は「施餓鬼(布施)によって私を含め縁者の『地獄行』が回避できる」と言っているようなもので、称名と信心によって浄土往生が決定している我ら真宗の宗旨とはかなり矛盾しているのでした。

 

 暁烏敏は真宗大谷派の宗務総長を務めた方で、大谷大学初代総長の清沢満之に師事した人です。二人は明治以降の真宗哲学を示した双璧でしょう。

当山では今年の夏、檀家さんに清沢満之についての冊子をお渡しし「エッセイ」を募集します(①7/12法要当日に冊子と申込み用紙を配布いたします~主体は大谷大学~)。