君臨する女 罵倒される女 議場の男の品位

「らいてう」の言った「元始 女性は太陽であった」という歴史とは、わが国で言えば「卑弥呼」であったり「推古天皇」などの「女帝」かも知れません。

 戦国期に女性指導者(女城主)として遠州井伊谷城の井伊直虎や岩村城遠山景任の妻岩村殿(おつや)なども挙げられますね。 

 

 世界的にもっともイメージしやすい君臨する女性としては、エジプトの王です。所謂「女王様」です。

宗教的に見れば私たち仏教において「仏」の性別を判定する意義を有意としていないので性別の事など考えることなどはありませんが

ギリシャ神話に出てくる「神」には男と女それぞれありますね。

 

 性別をそもそも感じさせない「当然」であるか、女性も男性と同様に「社会にある」ことをさりげなく主張するかの違いで、現在のようにいまだ時折みられる女性蔑視的感覚に満ち満ちた社会を感じる事はありません。

 

 こうみるとやはり昔は女性がトップに座するという歴史は結構あったわけです。

次期米国大統領選で立候補しそうなクリントン氏が大統領になることも大いに考えられますし、女性が一国のトップになって頭の固いオトコ共を引っ張るというのもなかなか悪くは無いですね。 

 

 庶民の生活が一変してしまうことはかないませんが、政治家の世界にオンナの感性と家事をてきぱきこなしていくような合理性にスピードを持ち込んで「オヤジ臭く漫然と胡坐をかいた」変化を求めない政治屋を一掃してもらうのは結構なことだと思います。

今の政治は庶民には変化を求めるわりに、「自身は相も変わらずに安泰を貪る」ように見受けられます。

 

 6/18の都議会議場で、出産など女性の社会における支援の必要性を訴えた女性議員に対して品位に欠けた野次が飛ばされ、その議員は涙ながらに質問をし続けたとの記事がありました。

 

 野次の内容は

「自分が早く結婚すればいい」「産めないのか」だったそうですが勿論雑言を放ったのはどこかのオヤジ議員様。どこの誰とは「わからない」らしいです。周囲の連中が発信源を認知しているのはずですが口をつぐんでうやむやにしているようです。すべてがお寒くて酷いに尽きます。

レベルが低いですね、トーキョーは。この野次はほとんど「からかい、嘲笑」のレベルで本来のあの人たちの仕事とはまったく関係ないただの嘲りでした。

 

 さて、その東京では7/19から(9/23まで)ニューヨーク・メトロポリタン美術館の「エジプト・コレクション」が来ます。

女性ファラオとして知られる女王の「ハトシェプスト」(画像①②)とエジプトの「女神」たちにスポットをあてた古代エジプト展「女王と女神」です。

これは本家ニューヨークの美術館の一番のウリに近いコレクションですから私は是非、期間中「空の無い」(「千恵子・・・」)東京に向かうことにします。