身近な健康寿命の伸ばし方・・・お茶の効用

ニュース聞き書き。

「今年のお茶の出来は最高!」と当地周辺農家の声がうわずって感じられたGWの頃からは一段落。

今は二番茶へシフトし始めているところでしょう。

最近は、お茶に関してはいいニュースが無かっただけに「ああ良かった」と思ったものです。

 

 ということで静岡県産の一番茶の取引について総括する、関係者の話がまとまってきました。

それによると「生産量は過去最低だった昨年並みから、わずかに多い程度にとどまる」とのこと。

単価は去年を下回って、数量の増加分を打ち消され販売額は平成に入ってから過去最低と。

 

 理由は一言で言って「需要低迷」。

急須で入れるお茶についての「あれこれ」が敬遠されそしてそれに拍車がかかっての消費低迷の感。

品質は昨年より良いとされるのにまったくもってがっかりの結果です。

 

 統計によれば「一世帯当たりの茶類の購入状況はこの十年で茶葉が三割減って、ペットボトル等茶飲料が三割増えた。茶類全体の支出金額はほぼ横ばい」とのこと。

 

 ということは消費者が「新茶」という言葉に動きを表さなくなったということですが新茶が売れなければ農家が窮することは目に見えています。

 

 大手飲料メーカーは新茶には目も向けず、2番茶・3番茶のみを買いあさりますので従来型の農家に殆どメリットは無し。

この構造は茶農家の復活こそが静岡全体の活性に繋がることですので何とかしたいところですね。

 

 先日は東京都内での通夜・葬儀に招かれました。

久し振りのトーキョーでの葬儀はだいたいのところは分かっているもののやはり初めての斎場にはまごまごしつつ新たな驚きで一杯でした。

 

 商業店舗や会社施設を思わせる如くの建造物の中にある会場には驚きです。

また、明るく清潔感溢れる火葬場には目を見張るものがあって、これは当地区も特に見習って欲しいところですね。

時間が重複してもお隣にはパーテーションが設置されてある程度のプライバシーは確保されていました。

 

 上記「田舎坊主の驚き」は後日記させていただくこととして、すばらしい「箱」(建造物)ではありましたがそちらで供された「緑茶」については×でした。

なるほど、いいお茶であろう茶葉は使用しているのですが、その入れ方に誤解があるようです。

 

 さすがはお江戸、「熱い茶」はつきものなのでしょうか。

理由はお湯の温度ですね。

熱湯で緑茶を入れては渋みばかりで色も赤っぽくなってしまいます。その時は、まぁ「違う飲み物」として喉を潤させていただきました。茨城県の葬場ではほうじ茶でしたね。

やはり相良の葬祭場はどちらもお茶は上等のもの、入れ方も上手です。

 

 そういうことで、おいしいお茶を広げていくには

①お茶の正しい入れ方②できれば多少熱いお湯でも大丈夫な茶葉への品種改良をお願いしたいところ。

そして何よりその効用・効果の宣伝は絶対に必要です。

 

 このほど、健康寿命日本一という記事が新聞紙上を賑わしていました(静岡県HP)。

20都市別では浜松市が1位で静岡市が2位です。

 

 健康寿命とは介護を必要とせずに健康状態を維持しながら生きている期間のことで逆に言えば、

「平均寿命-健康寿命=不健康(寝たきり)寿命」ということになりますね。よってその健康寿命をいかに伸ばし、不健康期間を減らすかというテーマが盛んに言われるようになっています。

 

 このデータについて何を訴えたいかといえばそれは勿論「緑茶」。

この浜松―静岡のエリアは日本最大の茶園が広がっています。習慣的に緑茶を飲む機会も日本一ですね。

「1日5杯以上」(この「5杯」がイイ様です・・・)など私にいたっては当たり前という感じ。

 

 今後私がどうのということではなく、実際にそれだけお茶を飲む習慣がある地区の人々がその数値の向上にお茶が貢献していることはもはや間違いのないところ。

「人間、先の事はわからない」とはよく言われますがその際を迎えるまでにやるべきことは健康寿命延長への努力。

緑茶は裏切らないでしょう。きっとお茶の効用を信ずる人をいい結果に導くことでしょう。

 

 そして何より「一番茶命」のお茶農家に朗報。

今、アメリカでは「ティーパーティ」ならぬ「ティーショップ」が流行りつつあるそうです。

昨年コーヒーチェーンのスターバックスコーヒーが「ティーバナ ファインティーズ+ティーバー」というお茶の専門店1号をニューヨークはマンハッタンで開業したというニュースがありました。

 

 ショップでは「海外展開をも目指し、1000店舗までに拡大」と息巻くほどそのブームの到来を先取りしているようです。

その中には日本の緑茶もあって「確実に人気が上っている」とのこと。海外では健康ブームにものって緑茶の効用にスポットライトがあたりつつあるようです。

ちなみに、お店で扱う緑茶ブランドの名が「WA」「RAN」「KABUKI」等アメリカ人好みの名に。

 

 一昔前は2、3番茶を飲料メーカーに畑ごと契約して買い叩かれているという構図を見ました。

これからは海外資本に買い占められる茶畑が出るのでしょうか。

後者の場合は1番茶メインですから買い取り価格は悪くない筈ですね。需要が増えて競争になれば価格も上昇して茶農家も仕事甲斐があるというもの。

 

 日本に緑茶を楽しむ習慣を今一度盛り上げたいところです。そして将来、緑茶復権があることに一票。

 

 画像は土曜日の境内。ユリ、ハイビスカス、ブーゲン、そして紫陽花たちが咲き出しました。

中部電力が建てたいわゆるハコもの「いーら」の裏から見た茶畑越しに見る御前崎。

相良に限ってか雨は限定的、今のところ「無茶」はありません。

午後からは晴れ間が。