今年の桜前線北上を振り返って  ~八幡~彦根城

特に桜について、私に深い愛着がある訳でも無いことはどこかで記していますが、京都方面への遠足ツアーに行く際は、皆さんにより喜んでもらえればと思い、その花の開花について気をもむことになります。

誰もが春の一大イベントとしてそれを心待ちにしているのですから。

 

 本年は3月25・26日にてのツアー開催だったのですが例年より開花が遅れて、その3/25が静岡のソメイヨシノの開花。

京都や滋賀方面はまだまだガチガチでした(26日近江八幡八幡堀)。

 

 桜前線の北上は微妙で、私たちの住む駿遠の方が京滋より3~4日程度早いことはだいたいわかっていましたが、今年はさらにその差が開いたように思います。

京都から帰った翌日の小堤山は三分咲きでしたが、例年でいえばその後当地の満開を迎え、あとは散るのみという姿を何となく見送るだけなのですが、今年は地域ごとの比較ができました。

 

 それから二週間後の4月10日に此の地に再び参りましたのでその際、桜の開花状況をこの目で実際に確認できたという次第です。

 

 駿遠地区が満開となった3月末、小田原の満開の4月3日頃は単純に「緯度の差」という感覚ですが、どうしても桜といえば西から順序良く開花するイメージがありますので京滋と当地との開花逆現象の開きの大きさには少々驚きます。

 

 特に「相当遅い」と思ったのが近江湖北。琵琶湖周辺でも差が出ます。

満開の坂本や八幡堀(近江八幡)の桜が「そろそろ散りそう」という4月10日に彦根で満開の報がありました。

同じ近江でも湖北と呼ばれる長浜あたり、「福井が眼前」という場所は「ゆっくり」です。

 

 滋賀県は北側に大きな山脈が無いため、日本海からの冷たい空気が入り続け「春は遅い」ことは承知していましたが、駿遠満開と10日程度の差があるとは新発見でした。まぁ通年、その手の事をあまり注意せずに生活しているということもありますが、特に今年は湖北が寒かったのでしょう。

 

 次回、京都方面へバスツアーを催す際は3月末に拘らず、

春の法要と一緒に4月初中旬にスライドすることを検討してみます。春休みも合わせたいので頭を悩ますことになりそうです。うまくいけばきっと皆さんの楽しみが増えますね。

 

 坂本といえば比叡山系の各寺院が集まる場所で、お山に登るケーブルカーの発着する近くに日吉大社があります(場所はここ)。

日吉大社は794年の平安遷都の際の鬼門封じの社です(創建はもっと古いそうですが・・・)。全国「日吉」の総本社。

 こちらの参道周辺の桜には思わず立ち止って見とれてしまいました。

何となく道に迷って入り込んだその参道は平日だったせいか、観光客もそう多くはなく、こういう場所なら皆さんも喜ぶ場所と納得し、次回候補地としてのチェックさせていただきました。

 

 画像①~⑤は日吉大社周辺。その後満開の桜に無常の風が・・。④⑤は恵光院、庭の彩は絶景でした。

⑥⑦の八幡堀は既に満開でした。⑧⑨が満開宣言の出た日の彦根城。