ごめんなさいは早い方が 尚イイ

最近殊に我ら「日本人」の、世界からの目というか従来認識(実直・勤勉・協調・柔和)から相当に逸脱しているような事案が続いていますね。

 テレビで報道されるあれら突飛な事々は一昔前であればそう耳目にしたことがありませんでしたので少々どぎまぎさせられています。

 

 新たに加わった認識は「欺瞞に傲慢と錯誤」でしょうか。

欺瞞は自己欺瞞も含みます。

これらは国際社会に躍り出たための「成長」の弊害であったとしたらその手の「飛躍」などという言葉でもって未来を語る儚き夢など、まさに噴飯もの。不要に思います。

 

 世にはびこっている、年配者からむしり取ったカネをゲットした者が勝組であると錯覚しているオレオレ詐欺ビジネスの繁盛の如く蔓延る「弱い者いじめ」の精神、自分さえよければ「すべてよし」の傲慢、いつも「金メダル」でなくてはならいような、飽くなき上昇思考の末に行き詰る成功譚の幻影。

過去の歴史の醜態をほじくり返して、「無かったこと」にしたいというネコのハバ隠しの如くの時代錯誤と自縛。色々オンパレードです。

 

 それらの「新評価」がされたら本当に残念なことですが、どれもが世界的レベルでの発信かつインパクトあるテーマでしたのでそう評価されるのも不思議な事ではありません。「グローバル」といいながら発信が一瞬にして世界中をグルグル廻ることを知らないようです。当人たちは国内向けのアピールかただの自己満足であってもです。

突飛な話を持ちあげてマスコミさえ取っつけば「有名人」になれるという時代を承知した計画性もあるかも知れません。

 

 並べれば聴覚障害を装ってかつゴーストライターに書かせていたことが発覚してしまった作曲家の件、STAP細胞という万能細胞が「オレンジジュースに漬けるだけ」(極論です)でカンタンに出来る話(完全なウソと決定したワケではありませんが)、世界的著名人であるアンネ・フランクの書籍を破きまくる御仁(心神耗弱者の可能性?)、浦和レッズのサポーターによる「JAPANESE ONLY」の横断幕・・・。

 

 どれもこれも後からお灸をすえられることが目に見えているのに何故行動を起こしてしまうのでしょうかねぇ。

サッカーサポーターの暴挙は、酷い話ですが、作曲家と医学博士の件は案外稚拙で、ある程度の時間が経てば100%バレることは必至ですし、騙されたり関わりのあった方には気の毒で、少々「空事」のスケールが大きすぎますが、無関係者にはある意味失笑されて済んでしまう話でもあります。

 

 しかし浦和レッズの件は「最低の日本人」を発信してしまいましたね。

だいたい今時、世界の人が注目しているサッカーという競技で、なおかつその世界(FIFA)で特に「人種差別」には敏感になっているところへ来て、あの言葉「日本人以外立ち入り禁止」ですからね。

  女子サッカー「なでしこ」が「差別にノーを”say no to racism"」の活動をしていても末端の一部がアレでは「水泡感」に脱力感、そして怒りも込み上げてくるでしょう。

 

  あの件は呆気に取られました。下手人は「応援に統制がとれないから」などと「他意はない」旨を語っていたそうですが、今一つ意味がわかりませんね。

どこかでも記しましたがあのような体(てい)だからスタジアムなどますます行く気にはならないのです。やはりテレビが一番。

 

 海外では日本国内で流行りだした「ヘイトスピーチ」とともに大いに首を傾げているでしょう。日本人の資質(イメージ)を貶めた大きなマイナスでした。

 

 結局、横断幕の存在を知りながら撤去しなかったことから球団の責任が問われて、無観客試合1回という御咎め。

Jリーグの処断の軽重については色々意見がありましょうが、何しろ謝罪と結論を出すのが早くて気持ちがイイものでした。

 

 ちなみに幕を張った張本人御3名様はこれからサッカー場にも入れなくなり、球団は約1億円の損失になるそうです。

上場株式会社でしたら損害賠償を起こさなければ、逆に経営者が訴えられますので必然的に当事者は訴えられることになります。今回はラッキーだったのでしょうね。

民事訴訟に踏み切れば今後その手の輩の出現は当分無かったのでしょうが。

 

 球団も2度目になると「下位リーグ降格」や「資格抹消」などもありますのでご注意あれ。特にレッズさんの応援団、この手のことはご常連さんで清水の試合に何かやらかします。今回の「無観客」の相手も清水。何より清水ファンが困惑しています。

 

 とにもかくにも「やらかしてしまったら謝る」。

コレ基本中の基本。故意はダメですが多少の過誤なら許してもらえるかも。「謝りゃイイ」というものではありませんが・・。

 このこと、幼少時に「耳タコ」で教わって次々に上の学校に進み、遂には大人になってこの事が出来なくなってしまう、ということは「自我の方向」があらぬ方向に成長してしまったからでしょう。

 

 画像は単純ミスの謝罪文。朝刊の片隅にも載っていました。

一宗旨の問題といってしまえばそれまでですが、丁寧な謝罪コメントと差し替えについてのお知らせがありました。

 ブログ既報(3/9 3/10)の通り「仏さんが違う」という指摘がNHKにあったようです。

私も疑問が晴れてスッキリです。

早速のご対応ありがとうございました。