齢には勝てない「墓道の転石」アリーナ席

我が人生の後半生「墓場放浪」に付き添い、また私自身が自ら主役と見立て、勝手に「No.2」と指名している(ほとんど二人しかいませんが)「奥の墓道」が「転石」の、おそらく日本における最後になりそうな東京ドーム公演に気合いを入れて行ったのは昨日4日です。

 前日に私が顔を出させていただいた小和田先生の「官兵衛」講演は1時間30分ながらタダ。

彼の行った公演は会社に欠勤願いを出したうえの18000円也。金額面でも雲泥の差となります。まぁ比較をすること自体馬鹿げていますが。

 

 仲間内で鳴物入りの如くでありながら懸案の「アリーナ席」の購入の不安は見事に的中の様。この手のコンサートはノリノリ系ですので「席」とは言っても座っている輩は皆無です。

前が立ちあがれば必然的に後ろも座っていられませんので次々「みんな立つ」ということです。

そういうことで視界の2/3は前列の人の後頭部。

前列の人がデカかったりすれば何を見に訪れたのかもわからなくなります。

 コンサートはトータル2時間(アンコール2曲込み)、サクッと終わったそう。

前回、度肝を抜かされたビルを連想させる建物や仕掛け等も無しの「省エネ型」

しかしながら相変わらずミックは走り回っていたそうです。

 アリーナ席は見にくいながら音の方は重低音ギンギンでまずまずだったといいます。ドームのスタンドは全体は見渡せるものの音質が悪く「まぁどっちもどっち」風のことを「奥の墓道」は述べておりました。

 尚、彼は、2時間爪先立ちでふくらはぎのトレーニングにはなったとのこと。

画像②はトイレに行くにも土産を買うにも長蛇の列で、「すべてのことを諦めざるをえない図」だそうです。

 

 こういう様子を見させられると私の場合はいよいよ人混みに嫌悪感すら抱くようになって、「ああ、行かなくて良かった、お茶の間で見ている方がいい」とホットしてしまいます。

 都会人は忍耐強くなければやっていけませんね。

何より齢には勝てません。

何もかも「やる気」が失せている今日この頃です。

これは安吾の「オメカケ」(「~褌」)の脱力感に似ていましょうか。

そして、相良がいちばんいいということだけは確かです。

 

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (水曜日, 05 3月 2014 06:45)

    遠い所へも出かけるということは若いことです。
    自然と出かけることが億劫になるのは年を経たことかな。
    青春とは年齢ではなく心の持ち方だとは言うけど
    中々そうはいかない。
    体力も問題です。
    それでも 精一杯あがきたい気持ちはあります。
    もうしばらくコンサートへも行かないし・・・
    相良もいいけど他の土地も知りたい。
    あ~あ どこかへ旅に出てしまいたくなります。

  • #2

    今井一光 (水曜日, 05 3月 2014 20:13)

    ありがとうございます。
    齢を重ねることにハッとさせられるようなポカが多くなりました。
    動けば動くだけヘマをするので、じっとしている方が周囲にも迷惑をかけないことは判っていながら心だけはいつまでも若いつもりでいる自分があるのですが、「現実問題」という障壁もあり、ストレスは増すばかりです。
    山歩きも足りないのでしょう。最近、ことに近江路が恋しく感じます。