「なむ(ん)ば歩き」で階段が苦でなくなる?

9日の報恩講という一大イベントを前に、いつもとは違うことをも含めて色々な用件が目白押しになり、現状、立ちすくんでいるような感じでしょうか。

大きな流れには抗っても致し方ないことで「おまかせ」を決め込んでいるところですが、一応やらなくてはならないことはちゃんとやってきますのでひとつひとつ・・・。

 

  昨日は報恩講前の「法事」、恒例の「おみがき」の日。

「おみがき」は本堂荘厳に使用する仏具をキレイに磨いてピカピカにすること。当山では地区別にグループを作って持ち回りでお願いしています。

「おみがき」は作業であって法事と呼ぶのは「オカシイ」と感じるかも知れませんが、勤行が無くとも(荘厳仏具は尊前にありませんので)仏前で手と口を動かし、世間話に花を咲かせ笑顔の交流で仏具をピカピカに仕上げるという行事が「法事」と呼んでも間違い無いところです。

本日は須々木・地代地区から19人の方々がお仕事を休むなどして参加していただきました。有難うございました。

丁度本堂正面側の障子貼りの日と重なったため、正面スッカラカンのつっ通し。

夜間の大雨で、「一体どうなるの?」と思いましたが朝方の10℃の気温から9時には快晴、20℃近くまで上り、それも無風。

まったく苦にもならず楽しい「おみがき」タイムを過ごすことができ、しばし幸せを感じました。このまま好天、9日も期待しています。

 

 さて、その夕はお取越し。

そちらで話題になって実に興味あるお話が、「なむば歩き」。

何やら「南無ば・・・」の様に聞こえて親しみやすい名です。

 どちら様でも健康について病気についての話題になっている昨今、「実際コレでうまくいきました」と紹介されたのがこの歩行方法です。簡単ですよ。

右手右足を同時に、左手左足を 同時に出す歩き方で、知らず知らずに大股となって踵が上がり、段差に躓くことも少なくなると。

 坂道、階段の乗り降りに自信の無くなった年配者がそれを実践したところそれらが苦でなくなり、1階での寝起きの生活に変更していたものが昔通り2階での寝起きに戻ったと言います。

 

 ロボットみたいな歩き方で違和感があるでしょうが、元来この歩き方、江戸期の着物を着ていた頃の日本人なら皆普通にこの歩き方をしていたそうです。

「殿中でござる」のそろりそろりの歩き方を思い出してください。

私もこの歩き方ではない今風の腰が交互に振れる歩き方(手と足が交互)であると法衣を着ている場合など、スグに衣が乱れて「みっともない」姿を晒していますね。

そもそもこの歩行方法は体にねじれが発生しないためバランス的に安定し、足腰に負担が掛かりにくいそうです。

その効能については各自実践して判断していただくこととして、オマケです。

重い物の持ち方について・・・親指と人差し指は遊ばせて、中指・薬指・小指の3本で持つのがGood! 手持ちバッグ等「グー」で持ってはダメだそうです。

これらは古武術身体操法に記されています。これらはトレーニングや修練というより人が「もともとあったのに気づかなかったチカラ」を有効活用することであるともいいます。

 

画像はピカピカに変身した仏具の一部。

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (水曜日, 06 11月 2013 17:26)

    お取り越し ご苦労様でした。
    へ~ あの話は根拠があったんですね。
    あの人はいろいろ面白い話をしてくれて
    感心します。
    でも マユツバではなかったことが安心しました。

  • #2

    今井一光 (水曜日, 06 11月 2013 21:19)

    ありがとうございます。
    やはり人生の諸先輩方、どなたも見識深く耳を傾ければ
    「なるほど」といったお話がいっぱいです。
    そんな中で私の様な「若いもん」が阿弥陀様の威を借りて
    「法話」であるのかないのか、その風を装って偉そうに話をすることはおこがましいことです。
    そういって反省すること多々ありますが、もう最近はほとんど開き直っています。
    報恩講の御参詣、お待ち申上げます。