駿河湾の隆起の証拠 根上がり松

市内の御門徒さんの御宅でみつけた古い写真を・・・①。

以前にも紹介した相良根上がりの松(地図はそちらに)です。

大正時代のものと伝わっているそうですがハッキリはわかりません。

三人の女性のうち1人が洋服を着ていますので明治時代ということはなさそうですね。

昭和に入って少し経ったあたりもこんな風景だったという方もいらっしゃいます。驚くことに殆ど砂浜の様に見えます。

当時のこちらの名称は「遠州相良 濱山根上がり松」と言って地名としては「濱山」ですから。

 撮影の方角はざっと見て交差点⑥の中心辺りでしょうか。現在は乃庄さんの建物で隠れてしまいます。

 

交差点から現在の海浜方面を望めば⑦国道150号線交差点と現在の松並木が見えます。

交差点⑥は東方向でこの辺りから陣台山という高台にかけて武田時代の高坂弾正の相良城があった場所と推測しています。⑧が西方向、⑥⑧の通りが旧海浜の松並木のあったラインです。

200m以上、海は後退して陸が隆起していることがよく判ります。

 

古い写真の松は白黒ですが生き生きしているように感じます。

現在は途中で折れたりまた、ワイヤーで絡められてとても痛々しく感じますね。

そしてたくさんの松が残っていてバックの山並みがうかがえますが建物が見えず、何やら草がぼうぼうとしているようにも。

現在の図には相良の中心地の方向④で相良庁舎が見えています。