「冬瓜や たがひに変る 顔の形」 芭蕉

15日は「8月の法要」。

7月の盂蘭盆会法要につづき、言ってみれば2回目のお盆。

当山檀家さんには7月の地域と8月の地域が3対1くらいの割合でいらっしゃいますのでそういう形となりました。

朝方お届け頂いた冬瓜を玄関に寝かして、法要へ。

最近はずっと昼間のお参りは皆無でしたが終戦の日ということもあって朝からひっきりなしのお墓参り。

善導の至心懺悔の偈に続き、正信偈同朋奉讃と御文。

如来さんの前で新たに「反省と感謝」を表明いたしました。

 

 御前崎病院の消化器内科に転勤された鮫島先生のお話は腸内細菌とそれらのバランスについて。

腸がいかに重要な臓器であるか改めて知ることが出来ました。

まさか腸内の細胞や腸内細菌が数日で入れ替わっているなどと知る由もありませんでしたね。

それらのバランスにより癌になったり心疾患を病むリスクが増えたり減ったりするとのことで常に①悪玉菌②善玉菌③何やっているかわからない他の大部分の菌のバランスを崩さないよう善玉たちの働きを維持促進させてあげることが必要なのでした。やはりお茶と乳酸菌の効力は抜群のようです。

 

無理なダイエットをして1か月も便が無かった女子の話もありましたが「便こそ腸の便り」であり、「便りの無いのはいい報せ」などというのはまったく間違いのようですね。

しっかりと肉に偏らない食事をし、歩くこと、目的を持った楽しみを持つことが一番であることは間違い無いところでした。

あと、ピロリ菌についての質問がありましたが、先生の結論は「胃から一掃すべし」でした。

定期的に検査してそれが出たら消すことが肝要とのこと。

 

 婦人部のみなさん他、たくさんの方々がお見えになりました。「私事着々老化?」と発声が悪くなったことを皆さんに告白しましたが、どのお顔を見てもやはりここ数年でも齢を重ねた片鱗をのぞかせていました。

 冬瓜について芭蕉は齢をかさねた女性の顔にたとえています。そういえば冬瓜にはシワが寄っているように見えますね。

 

③の画像は私のピンチヒッターで出席した「灯ろう流し法要」の愚息の図。

檀家さんより「父親よりサマになっている」と褒められたり他の檀家さんには「おひねり」を袖に入れてもらっていたとのこと。おかげ様で何とかやってきてくれました。

ありがとうございます。寺の小僧が「お育て頂いている」のだと実感した次第です。