涼しやな 弥陀成仏の このかたは

土曜の午後は世話人会。週間予報とは裏腹に南遠州は真夏。

最近は婦人部の集まりも世話人会に併せていますのでたくさんの地区代表の方々が集まりました。暑い中、ありがとうございました。

会の内容は今年の「盂蘭盆会法要」についてです(→詳細)。

特に、8月14日(後日訂正8月15日)の「8月の法要」の後に開催される鮫島庸一先生の講演会が開催されますので他の講演会の企画もありますが、まずは最初に訪れるその会に大勢の皆様が御集りいただけますよう、他の議題やらこれからの方策等つまらないお話もさせていただきましたが「是非×30倍」くらいの表現で講演会の参加をお願いしました。

敢えて「聞く耳を持つ」というスタンスについて「おこがましく」も触れましたが、それ以前に現役の医師として活躍されている鮫島先生のお話は私たちの「不健康なスタンスを修正」していく意味でも大切であります。尚、参加資格に大澤寺の門徒の如何を問いません。仏の前で「健康な人生について聴く」とはなんと素晴らしいことでしょうか。

 

 さて鮫島先生は「お茶」研究の一人者であることは皆さまご承知の通り。沈滞ムードの掛川深蒸し茶をブレークさせるきっかけとなったNHK番組「ためして・・・」の出演は記憶に新しいところです。

私も勿論静岡人の端くれでお茶の無い生活は考えられないくらいです。一杯のお茶の清涼感、これは暑くても冷たくてもその感覚ですが、リラクゼーションに休息感に息継ぎ、無くてはならない一服ですね。

一杯一服の一茶の効用については昨年のブログへ。

 

 人の名で「一茶」といえば俳諧師、小林一茶。信州の人。

一茶は生涯2万以上の俳句を詠むほどにバイタリティ溢れる人で、芭蕉の1000句、蕪村の3000に比して断トツです。

私生活もまったくもって「煩悩にまみれた生活」を送るなど親しみ深い人ですね。しかし小さき子供たちを悉く亡くすなど十二分に人生の悲哀を感じ取っている人です。

 

 一茶の法名は「釋一茶」。筋金入りの真宗門徒でした。

道理でその作品にあたかも阿弥陀さんが何某かの「いのち」のようなものをまるで両手で包み込むような如くの優しさが感じられるものが多いのですね。

 

標記「涼しやな 弥陀成仏の このかたは」はご門徒様の誰もの耳に親しいフレーズ、一番耳にしているといっても過言ではない「和讃」、「弥陀成仏」の第一声が入っています。

阿弥陀佛=浄土=覚りの領域→「清涼地」という表現をすることがあり、「阿弥陀=涼しい」にかけて、おそらく猛暑だったであろうその日に詠んだ歌がこれだったのでしょか。

 

私たち門徒にとって「ありがたや」と驚嘆するような句ですが、「そのまま」の部分が多く、色々その時の感情を組み合わせて詠めば案外カンタンかも・・・などと思った次第です。