日坂の宿  国1バイパスの高架が・・・

日坂宿は旧くは遠江国佐野郡、小笠郡日坂村を経て現掛川市にあたります。

金谷宿から難所小夜の中山を無事下りることができてホッとするところですね。江戸に向かう旅人はこれからの2つの難所(峠と大井川)を控えてひとまず休息をとるエリアでした。先日のブログではこちらの高札場の画像をアップしました。

 東西約700mのこじんまりした宿場町ですが、今もその頃の面影を残して味のある街並みとなっています。

昔ながらの屋号が木札に記された明らかに旧そうな建物が目を引きます。

画像は何もない広場に建つ(本陣跡)看板です。

 

 宿場時代の繁栄(本陣、脇本陣各1 旅籠屋33件)は敷設された東海道線が峠(小夜中山)を嫌って迂回したため以降この街区は寂れましたが逆にそのおかげで旧家建造物が残存していることと思います。

 ただし峠の山に近く、狭い空間に恰も無理やり開通したという感のあるバイパス高架が威圧的に迫って、この地が積み重ねた歴史の重みを台無しにしているようにも思えます。

宿の名物は蕨餅だそうですが私はまだ味わっていません。

というかあまりその手の店舗は見かけませんでしたが・・・

こちらでは旅籠屋の川坂屋(場所はここ)が有名ですね。