これも遠州七不思議 「高根城 おかわ御前」

「遠州七不思議」というものにはそれぞれ組み合わせがありまして、その「不思議」たるもの「7つ」どころか倍以上はありますね。

昔話というものはだいたい奇想天外な伝承が多く、というかそういったお話ばかりですね。

また、それぞれ地元の人が好みでもってベスト7を選べばその「不思議」は当然に片寄り、地域によってその「7つ」が変わるのです。

 

当牧之原近郊にもたくさんの七不思議と呼ばれる伝承があって当ブログでも数件記しております。

各詳細につきましてはお調べいただくとして、この水窪にも昨日の「若子城 四本の矢」に関わる伝承があります。

 

四兄弟のうちの二男水巻城の定茂の暴走話ですが、彼はまず四男を、そして若子城の三男、最後に長男惣領の奥山民部少輔貞益を、巧みに隣国の遠山の兵を使って惣領家にとって代わりました(遠山家から嫁を貰っていましたのでうまいことのせられたことも大いに考えられます)。

 

 「池の平」(場所はここ)は普段は山の中の窪地ですが約七年おきに水が湧き出て池になるといいます。当山の檀家さんにもその湧き出る泉を見に行かれるくらい有名な七不思議です。

下の画像ですがこれは水窪情報サイトより拝借したものです。この泉は突然湧き出て忽然と引いてしまうので今度「出たぁー」の報があったら行ってみたいですね。

高根城から降りて水窪川を渡り街道をまたいで山に上がるという感じになります。

 

そこで「おかわ御前」の伝承。

「おかわ御前」は高根城主、奥山家惣領、民部少輔貞益の後室でした。城の落城とともに二人の幼子を連れて落ちますが、急流の水窪川を渡る際に小さい子を流してしまい、山(亀の甲山)を登って草むらに隠れていたところ、子供がクズリ出し、それを敵方に聞きとられてその場で親子は斬り殺されたと伝わります。

その「おかわ御前」の涙が泉となって湧き出るのだと。

 

画像①は水窪市街の標識②塩の道の標識③④は高根城。

④の高根城搦め手門はDIYでいつか造ってやろうとポイントを撮ったものです。この門なら少しばかりカンタンそうです。