黒い猫でも、白い猫でも ・・・猫は いい猫

有名な鄧小平語録、

「黒い猫でも、白い猫でも、鼠を捕るのが良い猫だ」は

既成概念にこだわらず斬新な改革こそが国や人民の為になるというような意ですが、その後、持て囃されたり鄧小平の失脚の要因となったり、そしてまた復活したりとまさに評価も「猫の目」の如し。

 

 今年は日本銀行の総裁人事に変更がありましたね。

新年度入りして新しい日銀の総裁、黒田氏による初の金融政策決定会合後の記者会見を視ました。

 

インフレを警戒する堅実なかじ取りだった前白川総裁日銀と変わってどのような変貌を遂げ、新聞紙上を踊った市場への事前「リップサービス」の如き「異次元の緩和」という語彙通りのスペシャルサプライズが本当にあるのか、前から気になっていました。

 

蓋をあけてみれば「トーンダウンしている」、とか「ふーんその程度・・・」といった口先介入的不信感が徐々に蔓延していましたので会合後のあの大盤振る舞いの数字の積み重ねの発表は世界中にその「やる気」というメッセージを伝えることになったでしょう。

目標としている「2%上昇」という結果がどうなるか見物ですね。

世界は固唾を飲んでこの策の成果を見守っています。

 

 要は無茶苦茶カネを刷りまくって日本中をお札でジャブジャブ(超低金利)にしてモノの価値を強調しようという政策です。

40年物の国債まで買うということは極端に言えば40年間低金利を維持するということで、低金利金融緩和政策は私が生きている間ずっと続くということになるのでしょうか。

 

 「歴史は繰り返す」ということを信ずれば今後不動産価格等が爆発的に高騰しいわゆる「バブル」となって終いには破綻するという道を歩むのですが・・・。

同じ轍を踏まないという人間の理性もありますのでバブルをバブルと感じさせないようにじんわりとした価格上昇をコントロールするとは思いますが何せカネに関わることには人智が及ばないこと、これもまた歴史が証明しています。

 

土地高騰も今回は首都圏等一部限定でしょう。地域格差が広まると思います。

また、本当に恩恵があるのは大企業と資産家であり一般庶民には逆に消費税アップと商品価格アップがこれから家計にこたえてくるのではないでしょうか。

経団連向け(輸出産業重視)の政策です。

 

白(白川)から黒(黒田)に代わって市場は踊りましたが、このド田舎、相良の庶民の生活はどう変わるのでしょうか。

 

画像は白(シルバー)系の「氏真」と黒(グレー)系の

「五六八-いろは」

③「いろは」は脱兎の如く駆けだします。

家の中でもそうなるので障子とカーテンはボロボロ。

掛軸が掛かっている部屋には入れられません。