強烈な、お国の違いを痛感  伊勢うどん

伊勢方面にて「さて昼食でも」と何となく見渡せばまずこの「伊勢うどん」の看板に目が留まります。

 

 私のうどんのイメージは、だし汁に腰のあるうどん麺と各種トッピング・・・冷えた体を温めるには最高の食べ物です。

伊勢うどんとは初めての遭遇でしたのでコレが出てきた時は度胆を抜かされました。

後から「本当にコレが・・・」という懐疑心からそのサイトを見渡しましたが、筋金入りの伊勢うどんファンは讃岐うどん嫌いでならし、中には「香川県人は伊勢へ来るな」などという過激なコメントもあったりします。

 

それほど場所によって食べ物が違うのかというショックがありましたが、慣れというものは致し方無く、日頃食しているうどんの如く汁の無いうどんにはやはり驚きました。

 

味付けは「たまり醤油」と「葱」のみで、うどんは太系の良くゆがいた麺です。

味付けについてはまぁ、人それぞれですので改めて評価はいたしませんが、この異国情緒溢れる食べ物は、お腹が減ってガツガツ食べようとしたり、普通の慣れ親しんだだし汁に浸ったうどんの様な食べ方をすると酷いことになります。

うら若き御嬢さん、ブランド品で着飾った高尚な方々等いったいどうやってこれを食するのか疑問に思った次第です。

 

正面で相方の箸捌きの様子を見て、これは慎重に相対さねばこれはとんだ不覚をとると思ったのですが、それを認識していても大いなるミスを犯してしまいました。

目をやれば相方のうどんの載ったトレーやその周囲のテーブルにはうどんのドロドロしたたまり醤油の「しょっばね」が飛び散りまくっていました。

 

お気に入りのトレーナーにその醤油が撥ねて染みをつくってしまったのです。染み取りをしながら完食したわけですが前掛け等のガードが絶対に必要でしたね。

また、がさつな箸回しは禁物、慎重に爆発物でも処理するが如く対処しなくてはならない食べ物でした。

 

数時間後、相方の顔に茶色い染みがあるのに気が付いたのですが、それは既に乾燥しきった「醤油」でした。

野戦用の「新手の保存食か?」と聞きましたよ。