年末ジャンボ貧乏くじ

死屍累々の様、誰もがここまでの大敗北は想像だにしていなかったでしょう。

あの吉本新喜劇の辻本茂雄扮する「しげぞう」の、「ぶん殴った方が驚いた」の如くで、勝った方も「ええ~?」と思わぬ形で終わりましたね。

 私としてはうすうすはあのどじょう宰相のおっちょこちょい振りを見て、早々に「無理」の結論は出ていましたが・・・。

 

 勝手なことをつらつら記させてもらえば、当初は「松下政経塾」とやらの政治塾出身ソーリとして威勢が良かったのですが、大企業経済界の犬コロの尻尾振りにも見えてしまったことと、言っていることが犬だけにコロコロ変わって一貫性が無かったという印象は拭えません。

昔々赤塚不二夫の「天才バカボン」にドジョウならぬ「ウナギイヌ」というキャラがありましたが俄かに思い出してしまいました。やはりキモキャラでしたよ。

 

 まあ「TPP参加」「消費税あげる」と終始彼の持論でもある「決断」を売り物に選挙に討って出たのですがその無茶振りに国民は応えることは無くシラケっぱなし。

まったく国民目線に立たない独りよがりをやらかしたものでした。

その二題(TPPと消費税)についてはてっきり相方の持論であると思っていましたが選挙が近くなってからはそちらの方ではそれらへのトーンは下がって、当静岡では結局「TPP反対」で纏めたのには驚きでしたよ。

結局農協の票が全部流れたと聞きますのでつまるところテクニック、手の内を早々に見せ過ぎて踊らされた「漫才のボケ」にしか見えませんでした。

 

 そういえばボロ負けした彼党も新鮮な若手に顔を替えるというチャンスはありましたね。

「やりたい、続けたい」の見苦しい自我と空気の読めない周囲、「解散」という一番気持ち良さげの声をあげさせるためだけに彼の人を再選させたという大失態はここでも後の祭りとなりました。

当然にあの時、彼の人を選んでしまったという咎を受けなくてはならなくなったのです。

 

 年もおしせまって、とんだ貧乏くじを引かされた方々の泣き言を色々耳にしますが籤(くじ)は六代足利義教について記しました通り昔から「神慮」と言い、その結果について不服を申す事、切に戒めなくてはなりません。民意とはいいますが大局化すれば籤の如し。そういえば同数決戦も籤引きで決めましたね。

 

 表題は最近の吉本新喜劇のタイトルですが、オモロイのでそこからパクリました。

 それにしても国民の審判は厳しかったですね。しかし時代が違っていたら腹を切らなくてはならないような状況ですから・・・。

命があっただけでも拾いもの。いっそのことそういう責任の取り方以外、もはや無いくらいの負けっぷりでしたがね。

 

 新しい政権もバカ勝ちして調子づき二枚舌など使えば「次は無い」ことは判っていますので舵取りはより慎重でしょう。

勇ましく仰っていることと現実は相当乖離しているようにお見受けしますので、政権の維持は今回の信任された「数字」ほど容易いことではないですね。

 

政策も時代も人々もバブルの再来を望んでいることは良く判りました。もう一度生きているうちにあの甘い汁を吸おうという気持ちでしょうが、輪転機でおカネを刷りまくることでデフレが改善できるものなのか本当に見物です。

失敗したら2%で収束しないノンストップのインフレとも言う方もいるので・・・これもオモロそうなのでやってみて。

「理論」ではそのように仰る方がいますがどういうメカニズムでそうなるのかその恐慌というものをこの目で見るのも「冥途の土産」。その時はそれを選んだ国民が咎を受ける番となりましょう。

私は「冥途の土産」にするに御免こうむりたいのは地震と津波と原発ですから人間世界の繰り返し繰り返しのポカくらい想定内として受け入れます。

 

 その総裁さん(アベちゃん)が先日、静岡県内遊説のためJR東海道線の列車で移動中に、シルバー席に座って初老の男性客に注意されて逆ギレしたのはここのところ有名な話です。

「日本」ならぬ、「座席を、取り戻す。」なんてジョークも飛び出しています。

世間知らずのお金持ちのお坊ちゃま振りを露呈させましたね。

 

 普段電車を使い慣れている人ならばどんなに疲れていてもシルバーシートには腰を掛けないし普通席でも年配の人や妊婦、ハンディキャップのある方が見えたらそれはもう機械的に席を譲るという暗黙のシステムが出来上がっていますからねぇこの社会。

小学生の子供たちだって率先して行動してますし、みんなその程度の事は道徳の授業で教わっていますから。

 

 あの手の人種特有の恥知らず振りでしたが普段電車に乗る機会など皆無なのでしょうね。これからもそうでしょうが。オモろいエピソードでした。

 

 スグ切れる人はやはり躁鬱の差激しくこれからきっと何かやらかしてくれることと思います。

前回もそうでしたが今度も期待してまっせぇ。 

 

 これだけは言わせていただきたいのですが・・・、

俄かには信じられませんね。

あの「マハラジャのお立ち台」が再来することなど(「そこんとこかよ」と突っ込まれるところ)。

 

 さてこのほどギャラップ社(米調査会社)が世界の国民の

「前向き度」を調査したその結果が出ました。

日本は148カ国のうち59番目。

先進国中殆ど「やる気ナシ」でしょうか。

ベスト10のうち上位10カ国に中南米8カ国が入っているそうです。

調査項目は「よく休めたか」「面白いことがあったか」「たくさん笑ったか」などの質問だったそうです。

それらの項目だけで「前向き度」などというものが計れるのかどうかなどまったく私にはわかりませんが、きっとこんな調子でいくことを推奨しているのでしょう。

「楽にしてしてオモろく行きまっせ」

どんなことでも笑いに代えてしまえる度量が欲しいですね。

私はいつもいつも苦笑いの方ですが。

 

1月の吉本新喜劇、静岡公演チケットとりました。

画像は釈迦涅槃図。

楽しそうで夢心地のような涅槃のお顔。ベストですね。

「笑い死ぬなよ」しげぞう爺さんの声が思い浮かびます。