成瀬でなくて鳴瀬   自分を信じるな

私の頭は「オカシイ」のではないかとつくづく感じる時があります。

高校時代の友人とかねてから口にして何でもカンでもミスった時にはニヤニヤしてその言葉を発して納得しあう言葉があります。それは「ゲシュタルト崩壊」です。

 

 端的に言えば「失認」ということなのでしょうが、大きい意味で「高次脳機能障害」というちょっとばかりヤバそうな範疇に入りますので「まさか自分が」と思うところでもあります。

なぜならそれは「脳の損傷」との診断にもなりかねない症状ともなりますから。

しかし数年前に頭痛もあったこともありMRI診断。

「問題無し」とは言われましたが、このトンチンカンな頭の中身まではわからないでしょうよ。

 

「ゲシュタルト崩壊」を簡単に記せば、簡単な漢字を何度も何度も書き続けていると、「いったいこの字は何なのか、今書いているこの字はコレで良かったのか」という不審に襲われること等がその代表的「失認」です。そんな経験ありませんか?。

 

もし私が脳外科医にあなたの「脳が壊れている」と言われてみればかなりショッキングではありますが、それについて「心当たりがあるか」と問われれば、「無くは無い」ですね。

 

 覚えが悪い、スグ忘れる、間違える、スグつまづく、注意力散漫、集中力欠落等、もはや「おバカ」以前の問題ではありますが、これらの不安材料との付き合いは子供の頃からで、それらが歳を重ねたせいかいよいよ顕著になって、おそらく私が死ぬるまで治らない天然的な症状でしょうね。

 

しかしこれらの症状と重複して(混合発症)、時として信じられないポカをやらかすことがあります。

大慌てで、もしくは一瞬のうちにパニックって正逆反対のスイッチを不本意にも押してしまうことなどよくありませんか?

私は幸いにしてまだそのような体験はありませんが非常に不安に思っていることがあります。

圧倒的に年配の方がやらかしている様に感ずる、アクセルとブレーキの踏み間違いと道路入出路間違えての逆行です。

どちらも運転者同乗者だけでなく第3者をも重大な事故に巻き込む可能性があります。

 

 しかしそれら現実に起こっている事故は「年配の方」だけの話では無いですね。

 日本でブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違え事故は、2008年には約6,600件発生したそうで、約9,600人の死傷者が出ています。

発生の26%が10歳代と20歳代ですので、「歳だから」の信憑性はあまりアテになりません。

 

あまりにもバカバカしくてあり得ないと普段思っている事をも人間は時としてやらかすということを肝に命じなくてはいけません。

プラントやインフラ等大概のモノは超ハイテク機器によって制御されているご時世ですがつまるところ操作するのは所詮人間なのです。機械自体にも全幅の信頼を置くことなどできませんし。

 

 画像は一昨年、当駐車場内で起こった珍事。おかげ様でケガ人はありませんでした。庫裏に聞こえた音はまるで爆発音。壁を突き抜けた後も前輪が中空で回転していたようです。事故発生直後もドライバーはアクセルを踏み続けていました。FF(前輪駆動車)であったことから段差で前輪が空転していたからですが、もしこれがFR(後輪駆動車)だったら玄関奥まで突き抜けて家一軒パーだったでしょう。

 

私も慌てましたが、どこのどなただか知らない方がお隣の墓地のお参りに来て当家の敷地に駐車し、そしてお隣の家に突っ込んだという事故のようでしたので私がお隣さんに謝罪に行くという道理はありませんでした。

もっとも当家の駐車止めは衝撃で2個剥離したままですが・・・

そして失礼ながら安堵したのは出来たての当山築地塀に突っ込んだのでは無かったことでしょうか。まぁ当山の塀は分厚く強靭に造ってありますのでケガ無しでは済まなかったでしょう。 

その半年後にも夜間、同じ様な音がして駆けつけると今度はお向かい墓地の塀がバラバラになっていたという事故もありました。原因はやはりペダルの踏み間違いの様です。

夜間息子とブロックを片付けて道を開ける手伝いをしたことを思い出します。

両事故ともいわゆる御年配といわれる歳の方ではありませんでした。

 

昨日の標語「逃げろ 諦めろ」に引き続き「自分を信じるな」です。

学校の先生とは「逆」の論もまた「正」です。

 

さて、最近もテレビで「ナルセペダル」の取材放送がありました。九州の発明家、鳴瀬氏の特許です。

このペダルはオートマチック車にありがちなペダルの踏み間違いに対応するために開発された、後付け(工賃込10万円程度)ができるペダルセットです。

要は「踏むこと」=「停車すること」のみに特化させ、加速に関しては右足踵を軸にして右側にスライドさせるというもので、今までの加速と停車の両方の共通のアクション、「踏み込む」の発想を根本的に変えたものです。

 

 画期的な仕組みですが自動車会社としては「停まるのもこれからはセンサー(電子制御)で」というのが見解とのことで採用は難しいとのことらしいです。

現状時速20キロ以下対応の停車センサー付き車両が市販されている様ですが・・・今後対応スピードをあげたとしても感度が良すぎて停まってばかりだったりして・・・。

 

 とにかく安心したい人は後付けしか他に方法はありません。

いいアイデアなのですがね。