蓬莱橋  初倉―島田

江戸幕府崩壊後、明治二年(1869)徳川慶喜の護衛のために結成された精鋭部隊―「新番組」が解散させられて当初の生活拠点だった家康の廟である久能山周辺から牧之原台地開墾のために初倉地区に居を変えて茶園開墾の指揮をとったことからはじまり、それが現在の牧之原大茶園に繋がりました。

 

 大井川西岸の「初倉」と東海道の島田を結ぶ物流経路は舟での行き来のみであって橋の建設は人々の念願でもありました。

「新番組」が牧之原開墾に着手してから十年後の明治十二年牧之原台地開墾のための人と物を大量に運搬するための蓬莱橋(場所はここ) が完成しました。

 

 勿論木製のこの橋は大井川増水のたびに流されてそのたびに架け替えられています。現在は橋脚のみコンクリートになっていますが、ここ数年台風の増水があった後は必ずと言っていいほどどこかしらが破損して通行止めと修繕開通を繰り返している様に思えます。 

一応蓬莱橋は「世界一長い木造歩道橋」(897m)としてギネス認定されているとのこと。

通行料金100円がかかります。島田側の料金所で支払うシステムです。初倉側からの渡河に関してはノーチェックの様です。

 たしかここの料金所等管理されている方の名があの孕石さんでした。よくテレビ出演していますね。

 

 私は島田に買い物に付き合ってここいらのショッピングセンターに降ろされたとき2回ほど橋を渡って台地を上がり

吉田インター付近まで歩きました。

真冬にこの橋を渡るのは川を下る冷風にあおられるので辛いですよ。

画像③の矢印が中條景昭の銅像です。橋の往復だけではつまらないので景昭の銅像のある場所まで歩いてみるのをお勧めします。この地区の夜景の名所でもありますね。