「ナギ」(梛)の木の伝承 頼朝と政子

門をくぐって数メートル、右に曲がって本堂正面となるのが当山のレイアウトですが、その曲がる手前右側にさほど大きくは無い「ナギ」の木が立っています。

私が気が付いた時にはそこにその大きさで立っていますので、樹齢は結構いっているかも知れません。

ある年、カラスが巣を作ってから毎年スカスカに剪定していました。

あの場所でカラスに牽制されるのはたまりませんから・・・

 

その後どこかで「梛の苗木」を販売しているのを見て、それならば私もチャレンジしようと思い、ただ今「ボサ伸ばし」にしています。

以前は確か実ができていましたので。雌雄があるのでどうなるかわかりませんが・・・

そもそもこの木は「神木」と言われ、神社等にはよく見かける木ではありますが、2~3の願掛け的な言い伝えがあります。

(島田市初倉の今井信郎墓碑のある種月院様にはもう一回りおおきな梛の木がありますよ)

一番有名なのは「男女の良縁」。

その葉をお守りにしたり先に記した通り実際に育てたりするようです。

その良縁の元話はもちろん源頼朝と北条政子の逢引きの場(伊豆山神社)の「梛の木」が発端でしょう。

梛は針葉樹の部類だそうですが広葉樹様の広めの葉を持ちます。

枝別れしていない縦方向に縦列した葉脈で引きちぎろうとする力に強くそれらの言葉(別れない・ちぎれない)の如くの御利益を得ようと、いつの時からか男女のご縁担ぎに重んじられてきました。

 

ナギという語は凪(なぎ)とも掛けて~海が穏やかである、生活が平穏無事である~海運業や漁師などにもゲンをかつがれてお守りにしたとか。

またナギと云えば薙刀で、「悪気を絶つ意」で植栽されたとも聞きます。

 

ナギからナギまで(またもオヤジギャグ失礼)いいことばかり。

それらを実現させるのは私たち自身の仕事(仕合わせ)なのですが・・・、

とにかく今は実ができることを楽しみにしています。

勿論、お遊びです。