門前の石

本通り野村家ご縁の石
本通り野村家ご縁の石

昨日紹介させていただいた当山門前に鎮座する野村家由来の伊豆石の「天」です。左隅の四角い穿痕がその上物の何かを固定させる支点となろうことは推察できますが実際に何が納まったかは不明です。形としては台形ですので他のたくさん出土される石垣の四角錐とは異なります。

 

建物の礎石をまず考えましたがその場合わざわざ穴を穿つことは無さそうですし、もしそうだとしても石の天の中心であるべきですが・・・。

別の支点とともに併用して旗差や木札のベースとしたかも知れません。

さて、私が当山門前に置かせていただいたのは一つの「お遊び」を含んでいます。この形は私の思う「その実物」よりも相当コンパクトですが、やはり門前に据えられた石に似ています。

その石は近江浅井、小谷城本丸、黒鉄門前の「首据石」と呼ばれるものです。天文二年一月、京極方から六角方に内通したといわれる今井秀信が朝食会に呼ばれて浅井亮政に謀殺されて、その首を晒されたといわれる台形の石です。

実物は当山のものより倍以上の大きさです。画像は初夏と雪中の図。

事件は厳冬期で首が置かれたのは積雪のある2枚目の画像が近いですね。

夏では無理かも・・・。

お寺ではそんな経緯は皆さんにお話ししていません。

全く関係無いこじ付けですからどうでもいいのですが話が話だけに嫌がる方がいるかも知れませんね。