不愉快極まりなくまた申し訳なく

西側の槙の枝をはらっている時に親鳥がヤケにギイギイ鳴いておりましたが、よりによって営巣中の巣を切り落としてしまいました。この時期ならまだ大丈夫と思っていましたが甘かったです。あと数日あれば飛べるくらいの二羽の雛が落下してしまいました。飛び立つ間際の小鳥は親鳥のサインへの反応は厳格でそれ以外のものへの警戒心は非常に鋭いものがありました。

親鳥が気がつかないうちに境内の柏槙の葉の下に置こうとその下準備をしている間、一旦ゲージで待っていてもらったのですが当初は嘴を大きく広げてジュースやミルワームを食べてくれました。そこに親鳥が飛んできて雛を見つけるや、やかましく鳴いてあたかも雛たちになにやら「信号」を送っている様。そうすると雛は一切の差し出す食べ物を受入れなくなってしまいました。そして二羽の雛を親鳥に返すために木製の巣箱を枝にくくり付けてその中に雛を入れましたがスグに巣箱は放棄、しかしその周辺の枝葉の中に隠れましたのでそのまま親鳥にお願いすることにしました。

翌々日、一匹は無事飛び立ったと思いますが一匹が落鳥し、命を落としてしまいました。あれ以降親鳥は餌を運ばなかったようです。

鳥は事故とは思ってくれないでしょうね。本当に申し訳ないことをしてしまいました。残念無念でなりません。

「木を切る、枝を切る」と私の都合で良かれと思ってやっても鳥たちにとっては問答無用の侵略者であり仏の世界で言えば歴とした「殺生」。

地獄に落ちるべき、(他宗においては)たすからない、たすけられない私の性(さが)を思い知りました。過去に環境問題のバイブルともいうべきレイチェル・カーソンの「沈黙の春」を愛読しましたが大澤寺は「鳥の楽園」です。鳥が鳴き出して、そして四季がうつろいで同時に私たちの生を感じることができます。その生のパートナーとなり共存すべき鳥たちの生存の糧を取り去り今回のようなことが起こるのは胸が痛みます。

これからは季節を熟考し注意に注意を重ねて剪定をしなくてはなりません。

もっともっと慎重にあるべきでした。大いに反省しました。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (水曜日, 02 5月 2012 09:12)

    以上で反省終わりにしましょう。
    人間は自然を破壊して生活しています。
    罪ある生物です。
    鳥もわかっていることでしょう。

    人間が一番、自然は2番。
    しっぺ返しが来るかもしれませんが。

  • #2

    今井一光 (金曜日, 04 5月 2012 16:47)

    ありがとうございます。
    ポカやって反省し
    ヘマやって反省する。
    それが自分のありさまです。
    ずっとそうでした。これからもそうでしょう。
    一生このままで棺桶に入ると思います。