御前崎 くだ狐

御前崎白羽に伝わる「くだぎつね」(管狐)についての古文書をアップしました。以前相良の田沼塾にて資料として採用されていた様です。

吉祥寺の叔父は古文書研究会を主宰していますが、その会の「くだ狐」研究の第一人者と言われる方が驚かれたという書面です。

「くだ狐」は戸隠、飯縄権現の修験道、山岳信仰から始まったものらしいですが、時代も古く謙信や信玄などとの関わりも見られます。そもそもイタチ科のイイズナというキツネ様の生き物もいるのですね。東北地方や信州では「飯綱(いづな、イイズナ)使い」「狐持ち」として管狐)を駆使する術を使う家系があると信じられていたとのこと。何か都合の悪いことが起こればこの狐憑きのせいにしたといえばそれまでですがうつ病の類、精神を病んだ人、疾病を治癒させる人、お金を稼いで成功した人なども周囲の嫉妬、畏怖などが変化してクダ狐に繋がったのかと思います。元は信州発祥の土俗信仰ですので遠州御前崎にこのような言い伝えがあったということに驚かれたとのこと。先に当ブログでもお知らせしました通り諏訪神社・善光寺信仰の形跡の残る御前崎ですので私にとっては「信州の香り」はそう不思議には思いません。

ここにも高天神崩れの習いが残っていたことが窺えます。

また古文書の出所が既出のどちらかの「松林家」というのが面白いところです。いづれ検証いたします。

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (金曜日, 20 4月 2012 08:46)

    いつもながら感心するのみ。
    よくぞ 人の名前、古文(?)など字を拾うものですね。
    ただただ 感心するのみ。
    読み方もわからず概略を想像するばかり。
    「高天神城崩れ」においても読み方がわかりません。
    ま 私は難しいところは、人の名前も飛ばして読みます。
    大体、大まか、勝手な解釈で良しとしています。
    それだけでいいとしてください。

  • #2

    今井一光 (金曜日, 20 4月 2012 13:56)

    ありがとうございます。
    私も「拾ってきた」資料を貼りつけて、わかっている様な振りをして悦に入っている、といったところでしょう。
    そして自分なりの想像を膨らませて勝手に楽しんでいます。