ゴロゴロ出てくる

相良城本通りは勿論、色々な場所から相良城の堀の石が出てきます。

松平定信の無茶な遺恨話で破壊された相良城の悲話に相良の人々は当初より悔しい思いをさせられてきました。

「おのれ白河、定信めぇ 失脚したぁ? ザマぁみやがれ」と言ったかどうだか判りませんが、その後の相良で一揆が二度も起こっていますのでそんなところでしょう。

相良城の堀は問答無用で埋め立てられましたので石垣(伊豆石と呼ばれます)はそのあたりからは工事などで掘削されるたびに掘り出されることは以前のブログで記した通り。驚くのは堀とは関係ないあっちこっちから出てきます。

これはおそらく石垣解体の当初、各所に引き取らせたためと思います。

そのころは石垣を利用して境界線としたり土留めとしたりして家屋や周辺の材として利用されていたようです。

ところが近年になって土地改良したり家の新築で不要になった石の処分に困り砕石処分に出してしまうということが起こっています。

近所の造園屋さんから、「今後石垣の石が出た場合はお寺に搬入し本堂墓地外側の土塁に適時積んでいこう」という提案をいただきました。何年かかるかわかりませんが少しずつ進めていけたらと思います。

 

画像は相良本通り野村家(永田さん)御寄進の相良城ご縁の伊豆石です。形が台形で天に四角い小さい穴が掘られています。

なかなかいい形ですので山門左側に設置しています。