気になる彼女  三の姫さま

小笠から高天神方面を望む
小笠から高天神方面を望む

久しぶりに日没の浄土観想。

大分、日が長くなったことを感じながら田舎道の帰宅ラッシュ時間をやはり車を西に走らせました。日没後の墓参は一般には憚れるのでしょうがこのトワイライトタイムはまさに格別のお浄土の景色。ありがたや。

八相寺 三ノ姫様
八相寺 三ノ姫様

さて先日は手ぶらのお参りでしたので「約束」通り少々の供華を持参、早速

手向けさせていただきました。姫様には赤い花が似合います。(勿論数珠は当然)「なむあみだぶつ・・・・いつもありがとうございます・・・」と口に出して御礼を。1416年が上杉禅秀の乱ですので当時姫さまの御年を十歳とすれば今年六百六歳。話はぶっ飛びますが数年前の大河ドラマで山本勘助が原作の勝手に名づけた「由布ゆうひめ」(諏訪頼重娘で武田勝頼の母)のことを「姫さま!!」と絶叫していたのを思い出します。

ちなみにクロサワ(黒沢監督)の「隠し砦の三悪人」では「雪姫さま」。

「姫さま」は戦乱の時代の一輪の花のイメージ、ついつい感情移入して

しまうのは恥ずかしながら小生の煩悩・雑念でしょうか?

当山開祖、今井権七が遠州に流れ着いたのが1570年代ですのでずっとずっと前からこの地にいらした大先輩のお方です。

姫「またどうぞ」

私「ご迷惑でなかったら」

という会話があるような無いような。

焼香鉢が用意されていました。今度はご焼香グッズも用意させていただきます。また左右にはバラバラになった五輪塔らしき石が散乱していましたのでできるものなら直してあげたいと思います。姫様はかつての小さな山城の

東側側面にいらっしゃいますので日陰になる時間が早いです。

また今度。

 

滅ぼされた諏訪頼重辞世の句が趣がありますので・・・

おのづから 枯れ果てにけり 草の葉の 主あらばこそ 又も結ばめ