三河一向一揆 本證寺門徒連判状 < 縦15.7cm 横514.5cm>
天文十八年(1549)
本證寺の有力武士門徒115名が、本證寺八代源正(もとまさ)の遺言に対して忠誠を誓い署名した文書。
本山の本願寺と「あい松」を後継とする本證寺を守護しようという宣誓署名書。
署名者は松平・今川・吉良・水野氏に仕える者で領主の対立に関係なく、碧海郡南部から幡豆郡西部を中心とした広い範囲に分布する。
石川氏は33人。
筆頭に署名する石川忠成(清兼)を中心に、宗教的な結束による結合関係(小領主連合)がうかがえる。こうした結合関係は各地にあったと推定され、後の一向一揆とも関係するものだが史料として残るものは全国的にみても全く例のない貴重なものである(安城市博物館)。
001 石河右近将監
002 小河 石河四郎三郎信成
003 渡 鳥居弥平次信茂
004 小河 石河助三郎安成
005 小河 石河助次郎久信
006 岡崎 石河伴三郎勝宗
007 岡崎 石河与十郎忠次
008 岡崎 石河与八郎広成
009 岡崎 石河助十郎忠次
010 木戸 石河伝大郎元成
011 木戸 石河三郎四郎長成
012 小河 石河清三郎久成
013 岡崎 松崎宗三正次
014 岡崎 浅井甚平信吉
015 岡崎 阿部孫大夫政次
016 岡崎 石河孫助吉成
017 和泉 都築又兵衛尉勝重
018 木戸 石河平四郎康忠
019 渡 鳥居源七郎入道忠資
020 岡崎 羽根田新左衛門張繁
021 岡崎 大岡宗六郎久次
022 岡崎 内藤橘兵衛信成
023 岡崎 榊原与三左衛門広重
024 岡崎 波倉八郎左衛門家次
025 木戸 石川式部丞信実
026 安城 酒井小四郎信家
027 野寺 本多伴七郎信光
028 野寺 石川甚六家重
029 安城 本多一郎兵衛尉□□
030 熊村 三浦源左衛門尉家長
031 刈谷 小島弥六安忠
032 高棚 神谷九郎左衛門尉家忠
033 高棚 神谷三郎右衛門尉忠直
034 高棚 神谷与助家定
035 高棚 神谷孫右衛門尉家次
036 高棚 神谷次郎左衛門尉直次
037 高棚 神谷宗三郎吉忠
038 高棚 石河善六久次
039 吉浜 神谷六郎左衛門尉直政
040 吉浜 神谷与八郎直清
041 小河 石川与右衛門尉信光
042 小島 伊奈六郎四郎安元
043 小島 伊奈又一郎安家
044 小島 河村弥左衛門尉安政
045 中島 大嶽彦一郎安次
046 小島 河村藤左衛門尉安忠
047 小島 三浦藤十郎信家
048 小島 河村弥七郎忠元
049 小島 市石彦左衛門尉吉定
050 小島 市石彦七安長
051 小島 市石彦助安久
052 小島 間瀬木弥六郎信長
053 中島 越山平三郎家次
054 須美 浅井弥右衛門尉信忠
055 山中 杉浦宗三清正
056 浅井 石川拾郎左衛門尉忠重
057 渡 鳥居次郎右衛門尉親家
058 渡 鳥居橘次郎信家
059 一色 鈴木弥右衛門尉貞重
060 平口 鈴木又八重世
061 平口 鈴木新三重忠
062 味浜 船越伝右衛門尉政秀
063 味浜 船越小右衛門尉親常
064 市子 榊原主計助久重
065 市子 榊原宗八郎正信
066 八面 和田右京亮家久
067 八面 石河拾郎左衛門尉重広
068 八面 石河甚十郎家次
069 八面 石河宗左衛門尉久末
070 八面 石河宗七郎重国
071 八面 和田源十郎家定
072 八面 和田与五郎重久
073 八面 成田新一郎久正
074 しこや志龍谷 牧甚一郎正次
075 しこや志龍谷 牧甚四郎吉次
076 八面 石河甚助正秀
077 山崎 石川道金正家
078 山崎 石河与四郎家次
079 高落 石河清助信直
080 寄住 朝岡孫一郎直清
081 寄住 本多新左衛門尉秀家
082 寄住 本多新一郎秀貞
083 寄住 阿知波宗佐左衛門尉定親
084 寄住 平賀将監勝家
085 寄住 阿知波宗四郎定家
086 今川 石河甚八郎利久
087 菱池 石河源一郎
088 深池 小野田右衛門尉
089 菱池 石河与次家秀
090 山崎 伊奈橘三郎安次
091 榎津(米津?) 石河弥七郎忠教
092 岡崎 浅井八郎左衛門尉久次
093 木戸 石川伴七郎家次
094 福地 石川藤六郎信久
095 小河 都築平六家重
096 福地 小野彦三則久
097 福地 小野四郎左衛門尉則忠
098 小河 神谷一右衛門尉利直
099 小河 石河与左衛門尉家秀
100 小河 篤蔵人
101 小河 安原平十郎正秀
102 小河 矢田源次守定
103 味崎 中根善次郎範久
104 味崎 牧主計助
105 味崎 中根善三郎範定
106 味崎 中根善七郎範重
107 味崎 牧弥四郎吉重
108 味崎 牧与七郎
109 味崎 井土藤四郎光家
110 味崎 牧弥八郎重久
111 町 林八郎左衛門尉素勝(カ)
112 町 林与三太郎吉次
113 町 林与三左衛門尉吉次
114 町 林兵衛次郎吉重
115 町 杉崎弥十郎道家
三河一向一揆 三河後風土記正説大全から
「此世はわずか五十年なり 永き後世こそ一大事なり」
針崎正満寺(勝鬘寺)
蜂屋半之允 久世三四郎 久世平四郎 浪切孫七郎
近藤新三郎 筧助太夫 本多喜蔵 畔柳孫左衛門 畔柳金十郎
川澄文助 浅井善次郎 浅井小吉 浅井五郎作 土屋長吉
渡辺玄蕃 渡辺半蔵 渡辺八衛門 渡辺八郎五郎
渡辺八郎三郎 渡辺源蔵 渡辺住右衛門 渡辺平三郎
渡辺源五左衛門 渡辺半三郎 小林平次郎 小林平六
浅岡新十郎 浅岡新八郎 安藤治右衛門 加藤善助
加藤次郎左衛門 加藤源次郎 加藤伝次郎 加藤源蔵
加藤又三郎 加藤源太 佐野小太夫 成瀬新兵衛 坂部又六 坂部庄兵衛 坂部囚獄之助(ひとやのすけ) 坂部桐之助
坂部造酒之助 坂部又兵衛 平岩善十郎 渡辺左門
其外八十余人
上宮寺
大橋伝十郎 大橋佐馬介 石川半三郎 石川源左衛門
石川善五右衛門 石川新九郎 石川右衛門八 石川新七郎
石川文十郎 石川十郎左衛門 石川太郎八 佐橋甚兵衛
佐橋甚五郎 佐橋久米之助 大見彦六 佐橋辰之助
江原孫七郎 江原文助 本多甚次郎 本多甚四郎
本多九郎三郎 本多八太郎 佐野与八郎 内藤弥十郎
山本才蔵 山本小次郎 山本四平 松原半助 小野弥平治
村居(井)源四郎 畔柳治郎兵衛 畔柳彦助 成瀬新蔵
岩成半七郎 三浦平三郎 浅見主水介 浅見金七郎
加藤五郎左衛門 平井甚五郎 馬場小平太 松平源四郎
野沢四郎次郎 吉田与左衛門
其外七十余人
本称寺(本證寺)
倉地平左衛門 吉田善太夫 吉田弥太夫 吉田彦太郎
山谷甚右衛門 安藤金助 鳥居又右衛門 山田八蔵
安藤三郎左衛門 矢田作十郎 加藤無手右衛門
戸田三郎左衛門
其外浪人
大津半右衛門 犬塚甚左衛門 牧吉吉蔵以下百十六人
右の外に二百余人都合三百十余人
岡崎御味方
酒井左衛門尉忠次 酒井雅楽介正親 石川伯耆守数正
石川日向守家成 大久保五郎左衛門忠勝
大久保七郎右衛門忠世 同舎弟大久保治右衛門忠佐
大久保甚四郎忠高 大久保新八郎忠利 大久保弥三郎忠則
大久保八郎右衛門 大久保三郎 大久保与市 大久保善助
大久保新蔵 大久保与四郎 大久保九八郎 本多平八郎忠勝
本多肥後守忠真 本多豊後守広高 上村新六郎 上村庄右衛門
上村重内 鵜殿十郎三郎康高 松平弥右衛門 松平孫九郎
松平次郎右衛門 松平金助 鳥居又五郎 加藤九郎次郎
加藤源七郎 米津藤蔵 米津小太夫 小栗大六 小栗仁右衛門 上柳三郎四郎 安藤長蔵 中村喜蔵 中村源六 成瀬藤蔵
榊原摂津守 榊原隼之助 榊原小兵衛 山口地清太夫
伊奈市左衛門 家(香)村半七郎 松井左近 中根源太
中根甚七 中根新左衛門 中根弥次郎 中根喜三郎
天野三郎左衛門 天野三郎兵衛 阿野甚四郎 阿野助兵衛
阿野伝兵衛 阿野又次郎 山田平十郎 柴田七九郎
加藤播磨守 渥美三郎兵衛 平岩七之助 永見新右衛門
青山喜太夫 青山久太夫 青山善四郎 青山虎之助
近藤右馬介 久米新四郎 八国孫九郎 酒井下総守
大竹源太郎 小栗助兵衛 小栗弥右衛門 青山平太夫
鳥居鶴之助 鳥居才一郎 筒井与右衛門 筧図書之助
筧牛之助 土屋勘助 土屋甚七 林藤五郎 内藤甚五左衛門 松平山城守 杉浦藤次郎 杉浦八郎三郎 山田彦太郎
加藤火矢之助 栗生長蔵 祖父江右衛門 深津九八郎
今村彦兵衛 細井善三郎 布施孫右衛門 内藤甚六郎
石川又四郎 根来重内 宇津奈三郎 松浦弥七郎 杉浦久蔵 松山久内 天野孫七郎 市川重兵衛 榊原小平太康政
大須賀五郎左衛門康隆 市川四郎等 都合百十余人。
其外松平与次郎清吉 松平主殿介伊忠 松平又七郎家忠
松平勘四郎信一 松平右京亮康親 松平図書介
松平源七郎康忠 松平弥九郎景忠 松平弥三郎伊昌
松平弥十郎忠清 同舎弟松平九郎右衛門忠利
松平五左衛門近正等の面々は何れも自分々々の居館に楯籠りて御味方たり。