亀姫はお団子がお好き? 美濃加納光國(国)寺 

吉祥寺の叔父は「あまり気乗りのしなかった」奥さんを連れて二泊三日のバスツアーに出かけたそう。

数日前に帰ってきたばかりですが奥さんはヘロヘロになって家で休んでいるというその目的地は「熊野と高野山」。

私も時間さえ何とかなれば一度はのんびりと歩いてみたい場所ですが、今のところムリ。それぞれ2日づつは最低でも欲しいですからね。

また、とてもではありませんが拙寺のバスツアーではその余裕は取れませんし、そもそも皆さんそちらへの訪問について意義を感じないかも知れません。

 

この雨季によくもまぁ、うまい具合に行って来ることができたとその幸運にも感心させられました。

聞けばその大型バスは満員(40名以上)で宿泊先の高野山の宿坊は盛況、呆気にとられたのは半分が外国人だったと。

ご夫婦は悪くないツアーでそこそこの満足を得ていたようですが、気が付いたことといえば、添乗員ほか地元の皆さんでしょうが、「歴史」についての知識が浅く、というかその切り口からの解説は皆無の様でたとえば「自然の美しさ」への感動ばかりを強調、紹介するのみと。

 

そして寺・宿坊等のご商売熱心の様も圧倒されていました。

護摩壇用の木片「1個1000円」などを指摘していましたが、その辺りの件ローソク、線香などもどちらの観光主体のお寺ではよく見かけるところですからね。

観光客集めの件、どちらの業界も血眼になっているのでしょうが外国人には人気のスポットのようです。

 

 

扨、昨日は伊勢湾台風で本堂が全壊した蓮性院について記しましたが全国的に火災によって焼失した寺は多数ありますね。

現代もそれは変わってはいませんが火の始末は寺にとって最大の課題だったわけです。

 

先日は女性のピックアップとお笑い演出過多とも思えるようになったホームドラマでその名が出てきましたので昔の画像を引っ張り出してきました。亀姫の墓です。

 

この寺もかつて「奥の墓道」氏と訪れた岐阜市内加納の地にあるお寺で光國(国)寺(場所はこちら)。

こちらのお寺にある「普照殿」には絹本著色亀姫像が収められているといいますが、それはともかくとして彼女のお墓が団子状に化けていました。

墓というカタチその体裁を整えていないよう。一見して串団子の如く〇が3つ重なっています。

 

墓の隣には小さな社がありました。

そしてその前には石標が。

⑩⑪「秋葉神社・町内安全」は付近住民からの願いでもあったでしょうね。

昭和20年の岐阜空襲で寺もろとも付近は焼け落ちたとのこと。

灰燼に帰したとなれば、墓石もバラバラ、混乱期の修復はこれが精いっぱいで以後そのカタチが踏襲されているのだろう・・・などと勝手に思った次第。よくあることですから。

しかし焼き団子は美味いのですが・・・

 

私も彼もネコ好きで、あの時は墓よりもこちらの方に気が向いてしまいました。

 

墓場に黒ネコはよく似合う。

因みに拙寺のクロネコ舞鶴殿は家猫に昇格してから、食欲に目覚めて外時代の2倍の体重と化しています。