今年の拙寺京都バス旅行の概略を先般催された「除夕の鐘お疲れ会」にてお知らせしました。
ところが毎度お馴染みの皆さんから「今度あんなに歩かされるのだったらバスで待っている」と。
冷や汗が出ましたね。なぜなら皆さんには2日目に設定していた善峯寺と三鈷寺のロケーションを説明する前だったからです。
両寺は洛西の隣り合った寺で京都盆地の西山に位置して、正面に東山、比叡山、京都市内を一望することができます。
しかし車椅子は使用不可。階段ばかりで徒歩主体、場所は彼地に多い竹林を超えた十輪寺(なりひら寺)を少々上がったあたりです。
どう考えてもこれは却下でしょう。
ということで練り直したスケジュールは
★1日目は変更なし。
大谷祖廟ー青龍殿と展望台ー京都国立博物館ベースのフリー
ー京都駅近くのホテル夜間フリー
★2日目
6時西本願寺お朝事ー7時東本願寺お朝事ー8時ホテル朝食
ー竹林公園ー勝龍寺城ー(昼食)石清水八幡宮ーサントリー京都工場見学
2日目のお朝事ダブル企画は「つわもの限定」で参加は自由にしています。寝坊さんもOKですね。歩くところといえばここがメインでしょう。
竹林公園からどちらもバスが近くに着きますので大したことはないかと。異色なのは帰途寸前に寄るビール工場の見学。
実際のところまだ予約確定の時期ではありませんので(2か月前)ハッキリしませんが、のん兵衛ならずとも一度は見てもいいかとルートに入れました。
試飲三杯までOKとのことですが、これだけはルールです。
「つまみ持参は不可」ですよ。
飲まない方もいますのでもしそれらの分まで飲みまくったとしたら帰りの車中は相当静かになるでしょうね。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが2日目のルートは昼食以外はすべてタダ。入館料と駐車場代を考えなくていいケチケチツアーに仕上げました。
さて、昨年飛び込んできた直虎に関わるニュースを2題。
井伊直虎の戒名は「妙雲院殿月船祐円大姉」とのこと。
その辺りの文字列は何方かでも目には入っているはずではあるものの「スッ~」と記憶から消えてなくなっていました。
その「妙雲」を寺号とした寺があります。
この寺は大河ドラマのロケ地「渭伊神社」に行くために目標とするにベストなランドマークですが以前は何の標識も立っていませんでした。それからは時折その位牌をする機会が
まったくニュースで報道されるまでその寺の名が直虎の戒名であることなど知る由がありませんでしたが、なんとその寺から直虎と南渓和尚の「位牌が出た」というのがその報せでした。
「なんで今どき・・・」と思いましたし実にタイムリーでしたね。
疑問としては①位牌はいくつあってもOK②時代下っての後補製作もあり③菩提寺はいくつあってもOK・・・というころも思い浮かびますが詮索はなし。
この手のものに「時代」を記すことはよくありますが、後から「当時」の年代を刻することもよくあることです。
そして今一つ。
直虎由来の「掛け仏」(直径約20㎝)です。
この仏様の裏側には直虎の父親の直盛の名が記されているようで以前からそれは知られていたそうですが、お寺の過去帳の文書に天正十八年(1590)に東光院の住職から井伊家家臣に宛てた書状の写しが出てきたそうで「天正三年(1575)に直虎が直政の前途出世を願ってこの仏を贈ったことが記されていた」といいます。
名を記した頂きものをさらに別の意味で奉納ということでしょう。十分あり得ることですね。そうなると「署名があるからといってその人の意図であるとは限らない」という歴史の中の「妙」をも感じます。
以下の画像は昨年の地元静岡新聞社の記事から拝借しました。
位牌はともかく仏さんはシンプルで味があります。
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