失礼ながらこの時期、閉口すること

私の日々の仕事は人と接することです。だから余暇には人の見当たらない墓場をほっつき歩くことに時間を割いているのではありませんが、日によると殆どおしゃべりばかりして一日が終わるということもあるくらいです。

「健さん」を見て寡黙であることが「男らしい、クールさ」と思われる方が多いそうですが、そうだとすれば私などは「おしゃべりでどんくさい男」ですね。もっとも健さんのキャラは映画の中だけで普段はむしろ饒舌だったとも聞きます。

 

そもそも寡黙な坊さんなどいないでしょうね。要は出しゃばりか謙虚さかの区切りなのでしょうが、特に真宗の坊主は「何かお喋りをする」ことは必須ですのである程度の口達者でなくてはならないかも知れません。

私は口下手のうえ、呂律も回らずの下手くそ法話で檀家さんの嘲笑を買っていることはうすうすは分かっていますが、それでも「恥の重ね方」がイコール経験となって成長ともなりましょう。

 

中でも一方的なトークよりも対話というものが大切に思いますね。「あなただから話せる」というボヤキ系もあって信頼されていることを実感できる時でもあります。

他愛のないお話にも花を咲かせることも十分に「仕事」だと思っています。

 

たとえば、昨日お会いした方は本業の具合が芳しくないということ、不動産業ではありませんが店舗階上に間貸ししていた方が「北海道に帰る」ということでしばらく家賃収入が期待できなくなったと仰っていました。

そちらに間借りしていたご家族は当山の法要にも顔を出していたことがあった方で、牧之原市の人口が減ったという事実もそうですが、少しばかり寂しい思いがしました。

牧之原市は外から来た人にとって永住するに適さない場所なのでしょうか。

私の仕事「対話」が命の中、一番困る事はお話の相手が「インフルエンザを孫にうつされちゃって、あはは・・・」とか言いながら咳をゴホゴホやり出すことですね。

お取越しなど閉鎖的空間でのそれはまさに生きた心地がしません。

 

檀家さんで静鉄のバスの運転手の方も、この時期一番気がかりなのはインフルエンザと言っていました。そういえばすれ違いざまに見るその姿は皆マスクを装着していますね。

 

お話もそうですが、法要等、勤行の命は「喉」ですので、一旦風邪等に罹患して快癒するまでの2~3週間はまったくもって「地獄の苦しみ」。

無理に発声するので治癒が遅れるのは必定。聞き苦しいは咳は出るは鼻も詰まるはでロクでもない法要になります。

法話の際、無理してお話しても「私風邪ひいてます」、なんどといえばうすうすわかっていても「一同ドン引き」ですね。

 

法要も葬儀もピンチヒッター無しですので「今日は休み」と言えないのが辛いところです。これからは私もマスク持参で訪問しそのままお勤めしなくてはダメかも知れません。

 

先日のお取越しの帰り際など、あとになってから「孫が来て嘔吐下痢病になって家族全員ダウンしちゃいました。散々でした。」と。ぶっちゃけられました。「え~!!」と反応した驚きはその事実より「自分のこれからのこと」。「どうすればいいですか私」と聞き返せば「薬局へ行って○○という薬を買って飲めばスグに治るから」と注進していただきました。

 

私の回りにある予定というものは「変更」がそう簡単に効かないものばかりですので、私もそうですが皆さん「風邪くらい」と強行してしまうのですね。ホントはそれが一番無理解なことなのでした。

 

さて、こういう記事が・・・

「インフルエンザの流行について、厚生労働省は12月15~21日の1週間の患者数が1医療機関あたり15.17人となって、前週の7.38人から倍増したと発表した」とのこと。推定患者数は約72万人になったとの報道です。A香港型が主で首都圏を中心に前年同期比20倍の威力で広がっているとのこと。

今、二男は神奈川県の大和市にいます。母親の実家に滞留しているのですが、これから電車にて移動して帰ってくる予定です。

 

電車の中でノーマスクで口を空けて居眠りしている姿を思い浮かべてしまいます。迎えに行った方が得策でしょうか悩んでいるところです。

どちら様も「インフル・・」にご用心ください。

 

前夜から「明日は冷えるよ」と脅されていましたが駿河湾はオフショア。遠州灘は相当荒れていましたが・・・気温も9℃くらいに上りました。

明日日曜日は地頭方の処理場は稼働するのですが、昨日一日早めに花ガラを処理に行った帰りの図です。富士山は大きく見え透明度も素晴らしい。

 

⑤⑥は本堂脇スロープ塗装の図。日陰の作業は冷えます。