めんじい

相良のオヤジ世代以上、たとえば先代、私の父親あたりも・・・メジロへの思い入れがただならぬものがある方がいるようです。「めんじい」はこの地方の「メジロ」の方言ですが境内にもよくやってきてかわいらしく餌をついばみます。その良き声を競わすためたくさんのメジロを捕獲している人もまだいるようですね。以前はそのスジの人々の闇のルートの取引があったとも聞きます。

今、近所のアパートの部屋の前には明らかにメジロ捕獲用のカゴを置いている人がいます。公道から見える場所で、一目でそれとわかります。その大胆さにも呆れますが気になるのはこのように小鳥をおびき出す装置に以前、境内周辺を飛び回っていたヒヨドリのPちゃんが捕獲されて囚われの身になってはいまいかと色々思いがめぐってしまうことです。

先般も野鳥の売買で年配者が多く逮捕されていました。その理由は「孤独の癒し」だそうです。本当に小鳥のかわいらしさへ心を和まされることは事実で、世相をあらわしてとてもやるせない事件でしたがやはり「駕籠の中の鳥」は本来の姿ではありませんね。

その家の脇を通りカゴの出ているのが目に入りますと、気分は愉快ではありません。