色々と料理を好むは不養生の第一

全然ダメダメ。

わかっているのですが毎年冬期は太り気味。

お雑煮はおいしいしお斉にお誘い受けてはおごちそう。

最近はどちらの料理屋さんでも爆発的に料理が並びそれにこたえてほとんど平らげます。

 

栄養過多で太るのは当たり前ですね。

挙句、外仕事の気になれずバカみたいにTVばかり見ていることが多いです。

しかし、本日「絶面~ぜつオモでアタリ!」の番組について記します。

NHKアーカイブス「ハイビジョン特集 杉本家 歳中覚の日々 京の町家 200年のレシピ」です。

2007年に放映したものです。

 

以下NHKの番組紹介より

 

~京都の旧家・杉本家では、江戸時代以来、年中行事や日々の食事の決まりを記した和綴じの冊子『歳中覚(さいちゅうおぼえ)』にのっとった生活が、今も続けられている。

そこに貫かれているのは、質素倹約と始末を第一としながら土地のものをおいしく食べようという京の町衆の精神である。『歳中覚』を手がかりに、杉本家の秋から春までの日々と見つめながら、時代の変化の中でなおも連綿と続く京都の文化を浮かび上がらせる~

 

杉本家の古文書『歳中覚さいちゅうおぼえ』は漬物や汁などの食事のことを中心に記されていますが圧倒されたのは「筋金入りの御門徒」(お西)としての生き方が記されていたということです。大きな御内佛とその仏間、供物他荘厳の仕方等々詳細に記されており今に至ってもその古文書の通りに杉本家の皆さんが伝承しさらに伝えて行こうという姿に驚かされました。なによりも仏間の下の石窟には仰天させられました。禁門の変で類焼した杉本家は「火用心」第一を心がけイザという時にその石窟に御内佛を避難させるとのこと。

さて食事は「一汁一菜」「一汁三菜」が基本の質素倹約をうたう『歳中覚さいちゅうおぼえ』の中の最も印象的だった言葉を・・・

 

色々と料理を好むは不養生の第一 

 

不幸 不忠も 是より始まり

 
これは 賤しき さもしき 恥ずかしき事に存じ候

 

祖先の御蔭にて 朝夕食物不足なく 相暮らせし  大恩を忘れ

 
外食を好み 大切なる親より 一生預かり候身を損ひ

 

終には 病を出し 恩を仇にて報ず

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コメント: 2
  • #1

    小山昭治 (金曜日, 13 1月 2012 08:49)

    いつもありがとうございます。
    身につまされる思いです。
    そのような生活ができれば一番です。
    生活のため日々欲に追われる毎日が
    時々切なくなります。
    しかし生活のためにはそうするしかありません。
    現実と理想のギャップは致し方ないこと。
    せめて 時々原点を思い出すことぐらいが
    私にできることです。

  • #2

    今井一光 (金曜日, 13 1月 2012 12:20)

    こちらこそありがとうございます。
    「時々原点を思い出すこと」・・・
    大切なことですね。
    その「時々」すらも忘れがちな私でありました。
    そのことができなくなったときに
    人は大抵,暴走しだすのですね。